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詩小説ショートショート集  作者: 水谷れい


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37/93

潮騒のあとで 桑田佳祐に捧ぐ

原詩:潮騒のあとで ー サザンオールスターズ タイトル 詩


夕暮れの海岸通り

波の音が遠くで

チャコの笑い声をさらっていく


君はまだ

HOTEL PACIFICの夢を見ているのだろうか

あの夏、真夏の果実をかじった唇のまま


風が吹くたび

希望の轍が砂に消えて

僕らはC調言葉に用心しながら

それでも涙のキッスを交わした


いとしのエリー

君の名を呼ぶたびに

TSUNAMIのような記憶が

胸を打つ


だけど

Ya Ya、あの時代を忘れない

波乗りジョニーが

今もどこかで笑ってる気がするんだ


ーーーーー


詩小説:潮騒のあとで 桑田佳祐に捧ぐ


彼は海辺の町に戻ってきた。

駅前の喫茶店はまだあった。

窓際の席に座ると、潮風がカーテンを揺らす。

遠くで、誰かが笑っている。チャコに似た声だった。


アイスコーヒーを手に取ると、氷がカランと鳴る。

その音に彼女の唇の冷たさを思い出す。

あの夏、果実のように甘くて、少し酸っぱかった。

「言葉って、難しいね」

彼女はそう言って、笑った。

彼はうなずいた。

軽い調子の言葉ほど、後で重く響くことをまだ知らなかった。


喫茶店を出て海岸通りを歩くと、砂に残る轍があった。

誰かが自転車で走った跡だ。

それをなぞるように歩いていると、胸の奥に波が立った。

静かに、でも確かに。


彼女の名前を呼ぶことは、もうない。

でも、あの時代の匂いは、風に混じって残っている。

潮騒が、またひとつ、記憶をさらっていった。


=====


わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。


連作短歌:潮騒のあとで


駅前の 喫茶の窓に 潮風や

チャコの笑みを 遠くに聴けり


氷鳴り 唇の冷を 思い出す

果実の夏は 甘く酸っぱし


「言葉って 難しいね」と 笑う君

軽き調べは 後に重しも


砂の轍 自転車の影 なぞりつつ

胸の奥には 静かな波立つ


名を呼ばず 風に残れる 時代の匂

潮騒さらう 記憶ひとつを


詩をショートショートにする試みです。

詩小説と呼ぶことにしました。

その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。

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