82話 3係、驚愕の実態
市場の中央の噴水に集合となった。
テレポートで飛んだ俺が一番に到着し、次に散歩中だったあっちゃん達女性陣がやってきた。
「カオさーん、お仕事お疲れ様でした」
「お疲れさま〜。カオっち」
「カオさんお疲れさまでした」
「カーたんちゅかれまーた」
「おおお、マルたん。ありがとな。疲れも吹っ飛ぶぜ」
とことこと歩き寄ってきたマルたんを抱き上げた。
「ヨッシー達が来るまでまだ時間かかるだろうし、お茶してようか」
「あ、じゃ、私、飲み物買って来ますね」
ユイちゃんがすかさず動き出す。フットワーク軽いわぁ。
「あ、私も一緒に行きます」
アリサもユイちゃんに付いてふたりは飲み物を買いに行った。
「よっこいしょっと」
若干だけ大きくなった(ようには見えない)お腹に手を当ててあっちゃんは噴水のヘリに腰掛けた。
俺もその隣に腰掛けてマルたんを膝に乗せた。
「カオさん、家帰ってビックリしたでしょ!」
「ああ、まあねぇ」
驚いたの驚かないのって、驚いたけどな、苦笑いするしかない。
「もうね、土屋! あいつバカじゃないの。勝手にドンドンと人呼びやがって」
「あっちゃんあっちゃん、言葉遣いが……胎教に悪いよ」
「いや、だってあり得ないにもほどがあるでしょ」
「まあ驚いたけどね。土屋とか3係の人達ってあんなだったっけ。こっちに来てから? あんな性格になったの」
「いえ、元からです!あっちにいる時からあんな性格でした!」
「あ、そう…なんだ。気がつかなかったな、あっちでは」
「あっちでもめちゃくちゃ性格悪かったですよ!私が横浜から異動して来た時からあんなでしたよ。即、嫌がらせされたし!」
「マジか、ごめん。気がつかなかったな。助けられなくてごめんな」
「いえいえ、助けてもらいましたよ。カオさんには」
「え? そうなの?」
「うん。着任早々に嘘を教えられて、仕事で大ミスしそうだったところを寸前でカオさんがフォローしてくれた」
「ん? そんな事あったっけ?」
「ありましたよ。まあ、カオさんいつも忙しそうだったから覚えてないかー。私が会社辞めなかったのってカオさんのおかげだし。てか、嘘教えるとか何考えてるんだろ! アイツ! 土婆!」
「すみませーん、お金持ってなかったですー」
ユイちゃんとアリサが息を切らせて戻ってきた。
「あははは、ごめん、これ」
と言って今日の稼ぎから銅貨を渡した。
程なくふたりが戻ってきた。果物の香りがする水が入った木のコップを4つ持ってきた。
それを飲みながらヨッシー達を待つ事に。
ユイちゃんもまた土婆の話を始めて、あっちゃんが再び参戦して盛り上がっていた。
「てかあの人達って基本仕事しないじゃないですか!」
「そうそう朝礼の後は必ず喫茶に行ってたよね」
「3係で席に残ってたのって立山さんか菊田さんくらいですよ」
「で、11時ちょい前に席に戻ってきて、仕事するのかと思いきや、食事早番とか!もうビックリ」
「早番って言うんですか?アレ。11時前から行って戻るの13時すぎじゃないですか」
「さすが本部は昼食2時間取れるとか他の部署から嫌味言われたし、同じ本部と思われたくねー。いや、そもそもありえねー」
「そのあと30分は歯磨きタイムですよ」
「で、ようやく自席で仕事かと思えば、眠気覚ましにコーヒータイムって! いやもうビックリ」
そ、そうだったんだ。知らんかった。3係ってそんなに酷かったのか。席にいないから気付かんかった。
それに1、2係のすごいオバさん達に目がいってたのもあるしな。
そんな話で盛り上がって?いたらヨッシーから念話が入ったのでテレポートで迎えに行った。




