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21話 魔法の確認

 次はエンチャント魔法を試す事にした。



「シールド!」



 ゲームで一番単純な防御魔法を唱えてみた。

 目の前に透き通った盾が一瞬現れ、すぐに消えた。


 んん?

 失敗したのか?


 ゲームならパソコン画面の左上に盾マークのアイコンが出るのでシールドがかかっているのが確認できた。

 しかし今は目の前の空間の上部を見てもアイコンらしきモノは出ていない。

 ステータスを開いて見たがどこにもアイコンは出ていなかった。


 そもそもステータスに自分の防御力などの数字は出ていないので、シールド魔法で防御力がどのくらいアップしたのかもわからん。


 うぅむ。


 アイテムボックスからWIZ服とシルバーロングソードを選んで装着してみた。



「ブレスドアーマー!エンチャントウエポン!」



 装備の防御力アップ魔法と武器の攻撃力アップの魔法を唱えてみた。

 WIZ服と剣が瞬間淡い光に包まれた。

 エンチャ成功なのか?


 まったくわからん。

 魔法がかかったかどうかわかるように、せめてアイコンか何かが出てほしい。



「表示! アイコン表示! 魔法アイコン出ろ出ろ!」



 と、叫んだら、出たよ。


 目の前の空中、左上あたりに3つのアイコンが並んだ。

 盾のアイコン(シールド)、アーマーのアイコン(アーマーの防御力アップ)、剣のアイコン(武器の攻撃力アップ)。


 ゲームの時のアイコン出た!

 いや、記憶力に自信ないから絶対同じかと聞かれたら困るけど、あんな感じだったよな?


 てことは、魔法はちゃんとかかっているということか。


 あ、じゃあ、もしかしてアレ出るんじゃないか?

 ゲームだったら必須なやつ。



「HPバー表示! MPバー表示!」



 うっおぉぉい!

 出た出た!赤いHPバーと青いHPバー。


 赤いバー、これが短くなって真っ白になったら死ぬのか?

 こわいわー。



「数値表示! 数字表示! バーの数量表示!」



 どんなに叫んでも数字が表示されることはなかった。



 あと、室内で試せる魔法って何だろう。

 召喚魔法を試してみたい。


 俺がやっていたゲームのWIZはたいてい召喚獣をお供に狩りをするのが必須だった。

 召喚出来るモンスターはWIZのレベルによって決められていた。

 レベル50超の召喚獣は"キングバグベアー"だった。


 かなり大きなモンスターだ。ここで出したら部屋が大変なことになりそうだ。

 しかたないな、召喚魔法は森を抜けたあたりで試してみよう。



 この室内ではこれ以上試せそうな魔法はないか。

 魔法以外で他になにかないかと、アイテムボックスを見ていたら、あったあった。


 変身リング。

 あ!テレポートリングも。

 ゲームではこのふたつは必須アイテムだった。


 WIZは魔法で「テレポート」を使う事が出来るが、MP切れを考慮して大概のWIZはテレポートリングを持っていた。


 テレポートリングはMPに関係なく使用できるのでとても便利だ。

 もちろん魔法が使えないWIZ以外のキャラはそれこそリング所持は必須だった。


 リングを指にはめて「ブックマーク」と叫んだら、目の前にステータスが現れた。



『場所名を設定してください』



「やまと資料庫」


 そう口にしたら、ステータスに新しく『ブックマーク画面』というものが現れて、“やまと資料庫"と表記された。



 次に変身リングを・・・。


 あれ?

 そういえば、ゲームではリングはひとつしか装着不可だったが、現実はどうだ?


 指……10本ある。

 テレポリングを右手中指にはめたまま、変身リングを左手中指にはめてみた。


 うん。問題なくはめられたな。

 まあ、使えるかどうかが問題だが。


 さて、何に変身しようかなぁ。


 変身リングもゲーム中では結構使われていた。

 町の中で犬になって走り回るプレイヤーや、モンスターに変身して遊んでいるプレイヤーがいたりと、ゲームではそれぞれな楽しみ方をしているようだった。


 しかし変身リングは遊ぶだけでなく、変身したモンスターにより特典があったのだ。


 足が速くなるモンスター、力が強くなるモンスター、攻撃モーションが速くなるモンスターなどなど、狩場によって変身モンスターを選ぶのも定番プレイであった。


 ここで試すとしてもあまり大きいモンスターに変身すると部屋を壊してしまう。とりあえず、小さいのからいってみようか。



「ゴブリン」



 ボフン



「ゲギャギャ」



 ノリで言ってみた。

 普通にしゃべれるけどな。



「ゴブリン ちっさいなー」



 身長1メートルないよな?周りの棚やキャビネがデカイ。

 そして俺は腰ミノ一丁。



「次 ウエアウルフ!」



ボフン



「わー! モフモフ! モフモフきたあ!」



 …………。


 あれだな。

 自分がモフモフでも癒されないな。自分の胸毛とか腹毛触ってもねぇ?



 しかも、これ、マッパ?

 ゴブだって腰ミノ着けていたのに。ウエアウルフのウエアって「服」の事じゃないんだな。


 あれ?人間に戻る時はどうするんだ?

 ゲームでは一度変身すると1時間はそのままだった。


 まさかこっちでも?

 いや、それどころか5時間このままとかだったらどおする!


 マズイ、ヤバイわ。

 モンスター姿で外をウロウロしてたら、冒険者(いるの?)に狩られちゃうわ、俺。



「変身オフ! 戻れ、戻れ!」



 あ、戻った。良かったあ。


 そうだ!

 あとでここを出て森を抜ける時はバフォに変身しよう。



 バフォとはバフォメットの略だ。変身特典は足が速くなることだ。バフォに変身して猛スピードで森をぬけよう。


 ちなみにバフォメットとは、二本足で直立した黒ヤギさんみたいなやつ。

 悪魔とかサバトとかで出てくるやつだ。

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