モフモフ癒しのサクラちゃん
初めての全国大会で緊張している主人公。
そんな主人公にモフモフ癒しでそっと応援してくれるサクラちゃん。
頑張れー。
「明日は初めての全国大会かぁ。緊張するなぁ・・はぁ」とため息をつく。
じっとしているといろいろ考えて緊張が増してきそうだったので、気分転換に買い物に行くことにした。
通りをブラブラしながらお店をのぞく。ふと一軒のお店が目についた。
『ラッキーマジック』どうやらぬいぐるみ屋さんのようだ。
「へぇ・・・」とつぶやきながら『カラン』とお店の扉を開ける。
中に入ると、通りの喧騒が嘘のようにパステルの世界が広がっていた。
イヌ・クマ・パンダ・・・・・いろんな動物がふんわりパステル色で並んでいた。
「かわいいー」思わず声がもれる。
「いらっしゃいませ。いろいろありますから、ゆっくり見てってくださいね」店員さんもとっても優しそう。
あまり大きくないお店の中に、センス良く動物たちが並んでいる。
(おぉ、こんなものまでいる)思わず、手に取ったのは『カニ』。
「カニのぬいぐるみなんて初めて見た」思わず、モフモフつついてしまう。
「こっちに『タコ』もいますよ」(なんと、タコまで!)
8本の足がクルクルと巻いてある愛嬌のあるスタイル。
(可愛いけど、売れるのか・・・・?)
さっきまで緊張してドキドキしていたのが嘘のように、ほんわか癒される空間。
「よし、ここで明日の大会にモフモフ癒し要員で連れていく子を見つけよう!」
(モフモフツヤツヤの子がいいなー。手のひらに収まるくらいの大きさで、腕がいい感じに長い子・・・・)
意外に注文が多いが、ウロウロしていると一人のウサギに目が留まった。
「耳と足裏の花柄の布がかわいい。色もピンク」手に取り「はぁ・・」と見ていると、
「その子可愛いですよね。他の色もいますよ」と店員さんが、アイボリーと薄い水色のウサギを持ってきてくれる。
「どの子もかわいいですね。うーん、やっぱり初めに見たこの子にします」とピンクのウサギに決める。
「贈り物ですか?」と聞かれ「自宅用です!」と思い切り言うと「わかりました」と店員さん。
(今、ちょっと笑ってた?まぁ、いいか)
ピンクのウサギをゲットしてホテルに戻る。
名前をいろいろ考えた結果。「和風の名前がいいかな、やっぱり」と決めた。
明日はいよいよ全国大会。「サクラちゃん、一緒に行こうね」
一夜明けいよいよ大会当日。空模様は私の緊張を現すかのように曇り空だった。
「只今より全日本弓道遠的大会を開会します」
「ここまで来たんだ。悔いのないように頑張る!」
予選を通過できるのは3人に1人。周りは皆全国各地の予選を通過してきた人たちばかり。
初めての大会にソワソワ落ち着かず、サクラちゃんをカバンから出す。
「ここをこうやって、ここに注意して、こうやってやる」サクラちゃんの手を動かしながら、イメトレをする。
(控室で誰とも話さず、ぬいぐるみをいじってるのって・・・・・まぁ、いいか。癒されるし・・・)
膝の上でサクラちゃんと向き合いながら動きを確認したり、モフモフしてツヤツヤの毛並みに癒されながら予選に参加。
思っていたより落ち着いて予選を何とか通過。決勝は24人での勝負になる。
待機の場所に持っていく道具袋にサクラちゃんを入れて行く。
他の選手が目を閉じて集中している時に、サクラちゃんを膝に乗せてモフモフする。
(そんな人いないけど、まぁいいよね。癒しは大事!)
残念ながら入賞はできなかったけど、初出場で決勝まで行くことができた。
(疲れたけど、やってきたことは出せたかな)
「さぁ、片付け片付け」道具や道着をカバンに詰める。いろいろ忘れ物が無いか確認して、最後にそっとサクラちゃんを乗せる。
「ありがとう、さくらちゃん。一日頑張れたよ」と静かにファスナーを閉める。
「よし。次の大会も頑張るぞー!」
初めての童話です。
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サクラちゃんのぬいぐるみは本当にお気に入りで、この短編にも登場します。
ちょっとキャラが違いますが(笑)
https://ncode.syosetu.com/n6605hz/ ラビレンジャーピンク!