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輝け!弱小KM高校ラグビー部  作者: 四方山林
6/22

新入部員

 私たちKM高校ラグビー部には冬休みも春休みも関係がない。


 グラウンドに雪が積もれば雪かきと称してグラウンド中を走り、雪が融けてグラウンドがドロドロになればグラウンドを耕すと称してまたグラウンドを走る。


 打ち身・切り傷は日常的で捻挫や疲労骨折をするものもいた。


 とにかく地力を上げる練習が毎日続きモチベーションが上がらないまま私は2年生に進級する。


 この頃の私がラグビーを続けられていたのはチームメンバーとの義理であり、部活動はただ苦痛に耐える時間となっていた。

 


 4月も半ばを過ぎたころ今年度の部活説明会が催される。


 部員不足が致命的な結果を生むと身に染みていた私たちは総力を挙げて勧誘を行った。


 各部員は出身中学で体格のいい後輩に次々に声をかけ廊下を歩く目ぼしい新入生にも声を掛けまくった。


 自分も受けた洗礼だからと多少強引になってしまったのは勘弁してもらいたい。



 そんな努力の結果、私たちは12名もの新入部員を獲得することに成功する。


 しかも2人はラグビーのジュニアチーム出身で1年弱しかラグビーに触れていない現2年生よりも体の使い方が上手く、ルールにも詳しかった。

 


 新入生を加えて総勢26人になったKM高校ラグビー部は人数落ちの紅白試合も出来るようになり、再び練習試合も可能になった。


 1年生はフィジカルやフィットネスの部分で劣るもののラグビー好きが多く練習に対して積極的であり、経験者を中心にまとまっていた。


 しかし、数週間後に迫る高総体に対しては準備期間があまりに短か過ぎたのである。

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