2度目の花園予選大会
新人戦から約1ヵ月後、今年も花園予選大会が行われる。
多くの高校生が花園ラグビー場を目指して競い合う大会だ。
この大会だけはブロック制ではなく全チーム参加のトーナメント制となり、すべての高校にチャンスがある大会となっている。
ただ下位ブロックの高校が上位ブロックの高校に勝つことは殆どない。
この大会は新人戦と違い3年生が高校3年間の集大成を賭けて競う大会だ。
残念ながらKM高校の場合、受験を優先して3年生は引退済みのため新人戦と同じメンバーで強豪校に挑むことになる。
初戦はBブロックでも強豪と言われているH高校だった。
H高校はAブロックとBブロックを行ったり来たりしている高校で準Aブロックとも言える高校である。
Cブロックでの優勝を通じて自信を深めた私たちではあったが、3年生が主体となったH高校相手には苦戦を余儀なくされる。
自信のあったフォワードも互角にとどまり、プレーの上手さでは上をいかれ、善戦するも1回戦で敗北することになってしまう。
ただ心境の変化はあった。
去年は負け癖がついていて負けても仕方ないと諦めの気持ちが強かったが、今年は涙が出るほど悔しかった。
特に自信のあったスクラムで互角にとどまったのが何より悔しい。
早々に敗退してしまった私たちの花園への挑戦はこうして終わったのだった。




