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輝け!弱小KM高校ラグビー部  作者: 四方山林
11/22

2度目の新人戦②

 Cブロック Bトーナメント決勝戦当日。


 朝起きた私を迎えたのは空を覆いつくす分厚い雲だった。


 今にも降り出しそうなという形容詞がぴったりの天気である。


「試合中止とかありえるかな?」


「いやぁ、ラグビーで試合中止とかあんま聞かないけど」


 私たちは雑談を交わしながら泊まっていたホテルの非常階段を使ってアップを行っていた。


 アップを済ませた私たちは朝食をとると保護者が出してくれた車に便乗し試合会場に向かう。

 この移動中に遂に雨粒が落ち始めていた。



 決勝戦の試合会場は河川敷に造られたグラウンドだった。

 雨は次第に強くなり、土砂降りといっていい状況である。


 監督は運営のテントに向かったまま帰ってこず、私たちは体を温めながら待っていた。


 東北の初秋は寒い。


 さらに雨が降れば半袖短パンの身には中々堪える。


「試合は予定通りやることになった。雷がなったら中止もあり得たが雷はなってないしな」


 監督から試合決行が告げられる。

 開始時間の寸前まで様子を見た結果、決行という判断に落ち着いたようだ。


 グラウンドの状況はというと最悪の一言。

 土のグラウンドはぬかるみ、あちこちに水たまりまで出来ている。


「この天気だ。今日はいつも以上にハンドリングに気をつけろ。キックもあまり有効じゃないだろうからフォワードで持ち込め」


 監督の短い指示のもと私たちはグラウンドに走り出した。

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