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セルロット・アビテーション
序章完結っすね!
セカイの話は右から左で、俺は踊り続けていた。
「まあ、いいや。後もう一つは君で決めてね」
えっという顔でセカイの方を見るとセカイは中に浮いていた。再びえっという顔になる。
「ああ、これね。これも創造性スキルの賜物だよ」
んなもんしるかと思いつつ、俺は考える。あと一つは俺が決めなければならないが、めんどくさい。
「保留にしていいか?」
「どうせそう言うと思ってたよ」
どうしてそんなことがわかるのだろう。もう大抵のことには驚かないが、セカイのことは。
「じゃあもう、旅立ちのときだね、君の。そこそこ頑張ってきてね。微妙に期待してるよ、セルロット・アビテーション君」
誰だそれと言う間も無く、俺は何故かセカイから遠ざかっていた。いや、俺のいる空間がセカイから遠ざかっている。真っ白で遠近感もないのに空間が歪んでいるのはわかる。
「いってらしゃい」
はるか遠くになったセカイから、そんなことばが聞こえたのを最後に俺の意識は飛んだ。
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