表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺らの異世界国づくり  作者: セカイver.2
序章〈セカイ〉
5/47

 セカイから離れてベッドに戻り寝っころがる。目を開けてもそこには何もない。永遠に白い空間が広がっている。何も無い。空っぽだ。

 果たしてこれは夢なのだろうか。夢なら真面目に考える必要はないはずだ。なのに俺は真面目に考えずにはいられない。

「もし俺がその異世界に行ったら、現実世界の俺はどうなるんだ?」

「そうだね。君は元の世界には存在しなかったことになるね。複数の世界に同一の人格が存在することは許されない。世界は君の痕跡を抹消するだろう。親も友達も教師も元の世界の誰もの記憶から君は消える。異世界に移れば君の戻るところは無くなってしまう。そこまでして異世界に行く覚悟が君にはあるかい?」

 どうだろうか......。俺は再びまぶたを閉じる。うるさい母親、酒飲みの親父、おっさんみたいなガラガラ声の友達、毎日、放課後にかならず俺を職員室に呼び出す担任。いろんな奴の顔が浮かんでは消えた。

 次にまぶたを開けた時にはすでに俺は決断していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ