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アルデッド・クーク
お久しぶりです。よろしくお願いします
「なるほど。それで、ミルが倒れてしまったということっすか……」
今は部屋にミルの姿はなく、かわりに褐色で、髪の色も銅のような、俺と同年代くらいの少年が、俺の布団の横で、胡坐をかいて座っていた。
ミルが倒れてから、体に力が入らず自分では彼女を介抱できなくて、大声を上げようかと考えていたところに、ちょうど部屋に入ってきたのが彼だった。ミルが倒れているのを見るとすぐに駆け寄って、何事かを呟くと、瞬く間にミルの姿が無くなっていた。
「ふーっ。転送魔法は疲れますなあー。セル氏もびっくりしたでしょ。僕はアルデッド・クーク、通称アルと呼ばれている、君の友達っす」
手で額をぬぐいながら笑顔で振り返ってきたアルに、俺はしばらく口をきけなかった。いろいろな疑問点であたまがぐちゃぐちゃになってるのをどうにか整理して、なんとか一番聞きたいことを声に出来た。
「ええと、彼女、大丈夫なのか?」
「問題ないとは思うんですけどねー。そういう体質と言えば体質なんでー。でも、念のため、倒れた時の状況を教えてもらえますかー?」
そういうわけで、俺は一通り、さっきまでのことをアルに説明したのだった。
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