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弾丸は俺を貫かない
お久しぶりです。
「ちっ、ウワサをすればってところかしら」
「お前も用意が出来たら頼む。あとセルの通行許可は申請しておいた」
それだけ言うと次の瞬間には、ネザー二の姿はもうそこにはなかった。
何も理解できてない俺は、とりあえずアネスさんに顔を向けた。アネスさんは気を取り直したのか、不敵な笑みを浮かべて俺を見返してきた。
「ねぇ、セル、いまからちょっと竜退治に行かない?」
竜というのはあの体のがっしりとした炎を吐く翼のある生き物のことだろうか。ファンタジーらしく魔法のある世界にはどうやらそんな奴もいるらしい。
「まっ、とりあえず近くまで行っちゃいましょう」
そんな危なっかしい竜の退治に俺が行って大丈夫なのだろか。というか正直言ってあまり行きたくないのだけど……。
「じゃ、いくよ、バンッ」
アネスさんは手で銃の形を作ったかと思うと、それを俺に向けて、手首を声と同時に上に曲げた。
銃弾はもちろん俺を貫かなかったけれども、そのかわりに体の周りからものすごい圧が働いたかと思うと、周りの景色が変わって、今度は体を押し広げる圧を一瞬感じた。
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