ネザー二
お久しぶりどころの話じゃないっすね......。すみませぬ。
「?俺の名前のことか?俺はネザー二だ。それと、家族に敬語を使う必要はないぞ。タメ口でいい」
はぁと頷きつつ、俺はそれとはなしにキーラ、アネス、ネザー二の顔を見た。キーラはネザー二の方をちらちらと伺い、アネスは心底嬉しそうな顔でこちらを見、ネザー二はニコニコしていた。
「さあ、みんな、そろそろ動き出そうか。今日もやることがいっぱいだぞ」
ネザー二は立ち上がると、セル付いて来いと行って早々に居間から出て行ってしまった。いそいで俺も後に続く。居間を出る間際、食卓を振り返ると二人は食器の片付けをしようとしていた。
すだれを押しのけ、廊下に出て見たものの廊下にネザー二の姿はなかった。僕が家の中で迷ったりしたらどうするつまりなのだろう。とはいってもこのまま、まっすぐいけばおそらく出口らしいドアがあるわけではあるが......。
案の定、ドアは外に通じていた。外は眩しいほどに陽光の照りつける畑だった。
久しぶりの投稿にもかかわらず読んでくださってありがとうございました。




