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プット・ユア・ハンズ・アップ  作者: カンテラ
第1章
2/5

ハイレンに異常有り




「見当もつかない。」






返答は全てそれだった。

この世界の機関を用いては、わからなかった。











ハイレン周辺のゼリーが全滅した。





ハイレンは、私が住んでいるサガリアの隣にある街だ。



特徴は周辺にゼリーが多数生息していることだ。

それだけなので、

強力なモンスターが生息しているわけでは無い。

ある意味安全な地域であった。



ゼリーは私でも狩ることのできるモンスターで、戦闘能力が軽微でも倒すことができる。

よって、低級冒険者・魔導士に人気があるモンスターだ。



よってこの街は低級冒険者・魔導士が沢山訪れ、始まりの街、なんて呼ばれ方もあるぐらいだ。



ゼリー産業で成り立っているこの街にはゼリーが不可欠の存在だった。




なのにゼリーは全滅してしまった。

ゼリーに特化して売っていた装備屋、

あやかっていた観光事業、

賑わっていたこの街はどうなる?

ゼリーがいなくなって、とてつもなく強力なモンスターが代わりに襲来したらどうなる?



自分はそれを調査する側だろう。

どうなる、ではなくて、

どうして?を探すべきか。



でも原因は不明だ。



原因は不明だった。












「オドリバ、例の話聞いたぞ、ゼリーが全滅だってな?しかも原因がわからないんだろ?まったく、怖い世の中だこと」



魔学所でふいに話しかけてきたのは、同じ中級魔導士だった。



「ああ、そうなんだ。

仲間が突然伝えてきてだな...まあそいつは事情があって夜にハイレンに行ったらしいんだが、

どうやらゼリーがとんでも無いことになってたらしい。」



「穴だらけ、だろ?」



「そうだ、穴だらけだったんだ...

全く、どうやったらあれに穴を開けれる?

しかも全滅だぞ全滅... 1匹残らずだ。全く訳がわからないよ。」



「本当だよ、どうやったらゼリーに穴なんて開けれるんだ?新型の魔法でも発明して身勝手に試した輩が出たのか?」



「さあ、そこは組合もここも匙を投げてるんだ、全くわからないさ。」



「まあここがわからなきゃ魔法では無いってこった。魔法だったら面白かったのにな。」



「とても興味深い材料だよなぁ、まあ、無駄な気がするけど個人的に考えてみるつもりだよ。」



組合も魔学所も匙を投げたこの事件、

一体何が原因なのだろうか?私は魔導士としての探究心で、独自に調べてみることにした。






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