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暗殺少女のPK活動記  作者: 星粒遠
1/15

導入

「え?」


 広い草原に男の不思議そうな声が生まれる。

 男の声が草原に吹く風に流されると同時、男は背後を振り向きながら青く輝き消えていった。

 男が消えた後に残ったのは、つい先程まで男が戦っていた狼の姿をしたモンスターと、短剣を突き出した姿勢の少女と、先程の光景を遠巻きに見て固まっている幾人かの人だけだ。


 説明しなくても分かるだろう。

 少女は戦闘中の男を後ろから刺し殺したのだ。

 と言っても、本当に命を奪ったわけではない。

 この世界はゲームの中、いわゆるVRMMOというやつだ。

 VRMMOが何なのか、それは省略させてもらうとしよう。

 さて、男を倒した……つまりPKをした少女がこの物語の主人公であるシアだ。

 青みがかった少し目にかかる程度の銀髪に、黒い右目と白い左目のオッドアイ。

 身長は160cmほどで、体型も痩せすぎず太すぎず。

 胸は小さく、薄いとは言えないがどう見ても大きいとも言えない。

 ゲームの中ということを考えると、特にこれと言った目立った特徴は無いだろう、身に着けている装備もなるべく軽量の初期装備だ。

 男を倒したシアは驚いたように、しかし小さく笑みを浮かべて一言。


「倒せた……」


 VRMMO.RPGの1つ、ラニアケアオンライン(Laniakea Online)、通称ラニア(英字の略称は他ゲームと被ったため、LO等よりもこちらの方が一般的に呼ばれている)のサービス開始初日、このゲームで最初にPKが発生した瞬間だった。

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