第8話:夜の集い
『誰かな、ユーミンさん。僕はユウマだと思うけどどうかな』
『そうだと思うよ、アリフ君。でも、誰が扉の鍵を閉めたの』と私とアリフ君が話している間にも《ドンドン》と部屋の扉を叩く音が続いていた。そんな中でミーシャさんが
『私、ビート君が部屋の鍵を閉めたの見ました。本当です、ユーミンさん、アリフさん信じてください』その話を聞いた私はビートに対して怒るように話し出しました。
『ビート、何でそんなことしたの。正直に話したら許してあげるよ。ただし、回答に寄るけどね。どうなの、ビート』
『ユーミンさん、それは戸締りはしていた方がいいかなと思って部屋の鍵を閉めました。これでどうですか、ユーミンさん』
『ビート、正座していなさい。私が《足を崩していいよ》っていうまでそのままでいてね、ビート』
『そんななあ。ユーミンさん、許してください。お願いします』とビートが懇願しても私は返事をしませんでした。それよりも部屋の扉の鍵を開けて兄さんを迎えることを考えていました。
『今、開けます。ちょっと、待っていて兄さん』といってから私は部屋の扉を開けたら、2人立っていました。
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『ただいま、みんな。遅くなってごめんなあ。師匠との念話は20分くらいで終わって宿屋に帰って来たら、俺たちもよく知っているパーティーのリーダーをしている陽平がいたんだ。それからしばらく立ち話していたら1時間くらい立っていたらから急いで部屋に帰って来たんだ。でも、なぜか鍵が閉まっていて入れなかったから扉を叩いていたんだ。その間も陽平と話していただけど訳なんだけど、どうしてビートが正座しているだ、ユーミン』
『兄さんだっただね。直ぐに開けられなくてごめんね。それと陽平さん、私たちの部屋にようこそ。でも何で陽平さんがここにいるの。確か《拡張パックが導入される時間にはログインしないかもしれないなあ》っていっていたはずだと私は記憶していたんだけど、陽平さん、どうなっているんですか。あとビートの件は部屋の鍵を閉めた犯人がビートだったので反省のために正座させています、兄さん』
『ユーミン、鍵を閉めていかなかったのは俺の責任だからビートの正座するのを解除してあげてくれないかな。それと陽平がいる理由は陽平自身にいってもらった方がいいと俺は思っているんだけどどうかな、ユーミン』
『兄さんがそういうなら解除するよ。ビート、兄さんの許しが出たからもう正座しなくていいよ。それで何で陽平さんがいるの』と私が話した途端にビートは痛そうな顔して私に何かを訴えているようだった。でも、陽平さんの返事が優先すべきことだと思って陽平さんの方に私は向くと陽平さんは、
『俺はお前たちと同じくいつも組んでいるパーティーのメンバーが《拡張パックが解禁されるその日にログインしていたい》ということをなって目覚めたらこの世界にいた感じなんだよ、ユーミンさん。いつも組んでいるパーティーのメンバーは全員隣の部屋にいるから俺は直ぐに戻れるから安心してくれよ、ユーミンさん』
『そうだったんですか、陽平さん。ならぜひ、部屋の中に入ってゆっくりしていってください。それと夕食には程遠いですが食事もしていってください、陽平さん』
『食事って、あの味がしないのを食べるのは俺は嫌だな、ユーミンさん』と陽平さんが話すと兄さんが続けて、
『そうだぞ、ユーミン。昼ご飯は見た目はいいけど味がしないのを連続で食べるのは俺も嫌だからなあ、ユーミン』
『そうでもないですよ、ユウマさん、陽平さん。先程ユーミンさんが今までの概念では無理だったことをすると味があるモノを食べられるようになりました。これなんですが食べてみますか、ユウマさん、陽平さん』
『味がするって、ミーシャ。う〜ん、うまいなあこれ。それに懐かしい味がする。ユーミン、あれを隠し味に入れただろう』
『そんなはずないねえよ、ユウマ。う〜ん、うまいなあこれ。どんな調理したんだよ、ユーミンさん』
『それはねえ、兄さん、陽平さん。普通に料理しただけなんだけどなあ。つまり、特別なことはしていないの。秘密は私のサブ職業にあるんだけどわかる、兄さん、陽平さん』
『ユーミンのサブ職業は料理人だったなあ。まさか、そのサブ職業で料理できるのか、ユーミン』
『ユウマ、もしそうなら他のサブ職業も拡大解釈してできることが増えるんじゃないか。例えば、俺のサブ職業である魔法士だったらパーティーメンバーのMPを増やしたり、攻撃力を上げたりすることが拡大解釈されて全体になることだってあるんじゃないかな、ユウマ』
『陽平、それはあり得るなあ。とはいえ、まずは夕食が食べたいなあ、ユーミン』
『そうだな、ユウマ。ユーミンさん、俺にも夕食をもらっていいか。ついでに、俺たちのパーティーメンバーにも食べさせていいかな、ユーミンさん』
『兄さん、陽平さん、どうぞ食べてください。それと陽平さんのパーティーメンバーもご馳走しますので呼んで来ても構いませんよ、陽平さん』
『ユーミンさん、助かるよ。みんなを呼んで来るよ。だけど、まだ食べ始めないでおいてくれよ。頼んだぜ』といった陽平さんは陽平さんたちの部屋に戻って行きました。その後は私たちと陽平さんたちとで楽しくホットケーキをたくさん食べました。でも、兄さん、ビート、陽平さんとが何やら会話しているところを見た私は何か進展があったんだと思いながら夜が更けていきました。
次回予告
ユウマと陽平たちは何を話していたのでしょうか。期待してお待ちください。