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フォーブリッジの街へ  作者: 下田翔佑
第1章:大災害
3/10

第3話:シブヤの街へその1

らっくさん作、片翼の天使〜シブヤに舞い降りた道化師〜より片翼の天使ギルファーさんをお借りしております。


なお、平成27年4月1日に、妄想屋さんの指摘を受けて修正しました。

『みんな、まずはこの大きな木の下に来てくれてありがとう。今直ぐにも、ナーシャを助けに行きたいと思っていている。しかし、アリフ達の情報によればトランスポートが動いていないとのことだった。つまり、短時間で行って帰ってくることがほぼ不可能になったことになる』

と俺が話し終えた同時にミーシャがナーシャの今の状況を話し始めた。

『妹のナーシャですが、今は安全な場所に入っていて大丈夫みたいです。ですが、《みんなに会いたいなあ》と念話越しにつぶやいていたときがありました。ユウマさん、一刻も速くシブヤに行ける方法はないのですか』

『ミーシャ、ほぼ不可能になっただけで諦めていないからなあ。ナーシャを助けに行く方法はある。徒歩か召喚笛の馬でシブヤに行くことは可能だ。ただし、これらにはある条件を突破しながらシブヤに向かう必要があるけど、どうにかなるだろう』

それを聞いたミーシャは不安を感じながらも話し始めた。『どうにかなるって、どのような条件なんですか』

『どんな条件か。みんなには、悪いと思っているけど戦闘しながら行くしかないと考えている』

『やはり、それしかないのですね。そうなると少しこの世界の戦闘に慣れる必要があるかもしれないですね』

そう話すとアリフが眉間を上げた顔で話し始めた。



『戦闘か。仮に慣れたとして、アキバからシブヤまでどのくらい時間がかかるか計算する必要があるなあ。ユウマ、どのくらいかかると思う』

『どのくらいかな。現実の秋葉原から渋谷までが確か約9kmだったはずだから、徒歩なら片道約1時間半くらいかな』

『1時間半か。ちょっと待って、ユウマ。それは現実での時間だよね。エルダーテイルが現実化した今なら、ハーフガイヤプロジェクトが有効になっていないかな。だとしたら、約45分くらいでシブヤに着けないかな』

アリフにそういわれたことで、俺は気がつけなかった後悔と同時に《確かに、エルダーテイルが現実化した今こそ、ハーフガイヤプロジェクトが有効になっているのは間違いない》と俺は考えていた。

『アリフ、それは間違いないと思う。ただ、それに加えてモンスターとの戦闘を考えるとより時間がかかると思うなあ。ビート、確かタウンマップは使えないはずだったよな』

『そうだよ、アニキ。でも、地図は絶対に必要になるよね』

『ビート、それは大丈夫だ。1つ手があるからそれを活用したいと思う』

『手があるって、何なの兄さん。そういえば、兄さんのサブ職って筆写師だったよね。あっ。まさか、筆写師のスキルで地図を書き写してから行こうということなの』

『そうだよ、ユーミン。よく、気がついたなあ。あとはどのような道で行くかだけど、そこはビートのサブ職が必要になるかな』

『ビート君のサブ職って、何だったかな』とミーシャはしばらく考えてから、

『思い出した。鳥使いというサブ職だった気がするなあ。確か、召喚術師や森呪遣いと同じように鳥型のモンスターのみを使役して召喚できる特殊なサブ職だったね』

『そうだよ、ミーシャちゃん。ところでアニキ、なんで俺のサブ職である鳥使いがいるのさ』

『ビートさ、何らかの鳥型モンスターを召喚してどんなルートで行けば大丈夫なのかとか、どんなモンスターがいるとかを偵察しながら調べて来るだけでいいからさ、頼む』

『そういうことか。なら、ソウルポゼッションで偵察しながら、調べて来られるかもしれないぜ、アニキ』

その言葉を聞いたユーミンはアゴが外れそうな勢いで話し始めた。

『ちょっと待って、ビート。ソウルポゼッションのスキルってネタじゃなかった』

『ユーミンさん、それがネタじゃないんだよ。ここに来る前に試しにソウルポゼッションをしたら、うまくいったんだよ。ただし、チェンジ中は誰か見ていてくれないといけないけど』

『そういうことだ、ユーミン。今からソウルポゼッションは可能か、ビート』

『今からか。たぶん大丈夫だと思うなあ。まだ日が出ているから』

『そうか、ビート。よろしく頼むよ。とりあえず、ナーシャの救出作戦はこのくらいでいいかな。さてと、今日の宿はどこにすればいいかな』と俺がみんなに話したら、一斉に〈いつもの場所でいいよ〉と返答したため、俺は《みんな、本当にそれでいいのか》と心の中で思いつつも『みんな意見はわかったから、そうするか』と返事をし、今日泊まろうする宿屋に向かうのだった。



ーーーーーーー



『ああ、よかった。パーティーの人たちが助けに来てくれるそうです』

『それはよかったね。いつごろ、ナーシャを迎えに来られそうなのかな』

『まだ、わかりません。ただ、そう遠くはないと姉や友人はいっていました、ギルファーさん』

そう話している私はナーシャ。なぜか、私だけがアキバではなくシブヤにいるのが不思議に思っていました。でも、あることに気がついたことがアキバではなくシブヤにいることがわかってきました。

それは、この状況になる直前の記憶を思い出したとき、最後にエルダーテイルの日本サーバーにある五大都市に立ち寄った場所がここシブヤでした。なので、帰還呪文でアキバに直ぐに帰れないのに気がついたころには、私以外のパーティーメンバーが私を助けるために動いていました。

ちなみに、私と会話している人は、ここシブヤでは知らない人はいない片翼の天使ギルファーさんという方です。周りの人たちはギルファーさんと呼んでいたので私もそう呼ぶようにした結果が今の状態です。

最初は《メルヘンチックな人だなあ》と思いましたが、仲間の人に会った途端にどこでもいそうな30代の男性になってしまったので私はしばらく動けずに唖然とした状態になりました。

そんな状態からどうにか立ち直った私は、仲間の人たちに聞いてみました。聞いてみたら驚きべきことをしているといってたので、また、しばらく唖然とした状態になっていました。それでも、いつか助けに来てくれるパーティーみんなを期待しながら、ギルファーさんに寄り添ってもらう私がそこにはあった。

次回予告


どのような方法でナーシャを助けに行くのか決めたユウマたちが次は何をするのか。期待してお待ちください。

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