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出会い

蝙蝠を倒しながら洞窟を適当に進んでいく。蝙蝠以外のモンスターもいるんだろうか、そんなことを考えながら歩いていると何やら前方に黒い影が!!

何かと思って近寄ってみると黒いもやのようなものが空中をふわふわしていた。

「これはなんだろうか?」

観察してみたが一向に攻撃してくる気配はないので試しに短剣で突いてみる。すると触った感触もなくむこう側へすり抜けてしまった、近くに落ちていた石を投げてみるもまたすり抜けていった。

「物理的な攻撃が効かないのかな」

そう仮定をつけて『アイスボール』の魔法を撃つ。『アイスボール』はこぶし大の氷の球を放つ魔法で、氷の初期魔法の一つだ。

『アイスボール』が当たると黒いもやも蝙蝠と同じように、光の粒になって消えていった。

「やっぱり魔法しか聞かない敵だったのかな、魔法使わないプレイヤーには結構面倒な敵だろうな」

まあ倒し方がわかったから苦戦することもないだろうな。とりあえず洞窟を彷徨うのを再開する。


蝙蝠ともやを狩りながら洞窟をふらふらしていると急に空腹感を感じた、空腹のシステムまであるのか。

「食べるものなんて持ってないからいったん戻らないとダメか」

仕方なく洞窟を出て忌々しい日光のもとへ戻り、町を目指して全力で走る。

視界の端に表示されているHPゲージが少しずつ減っていく。今は昼だから日の光がとても強い。結果町に着くころにはHPは3000まで減っていた。敵からは攻撃を受けてないから[体力減少(日光、流水)]の効果だけで減ったことになるな、思った以上にデメリットが厳しい。早いところ日が当たらない場所に行かなければと、近くにあった飲食店に入る。食事処と書かれているからおそらく飲食が出来るだろう。

中は普通の定食屋のような作りになっていた、メニューを見てみても普通にその辺りの定食屋と変わりない。町は中世ヨーロッパみたいな感じだったのになぜ定食屋なのだろうか…

まあそんなことはどうでもいい、取りあえず飯を食べようと思い適当に目についた生姜焼き定食を注文する。人生初のゲーム内での食事だからもっと珍しいものを食べてみたい気もしたが、馴れたものなら間違いもないだろうしな。いきなり見たこともないものを食べる勇気は無い。

そんなことを考えながら料理を待っていると、入り口が開きプレイヤーと思われる男が入ってきた。中を見て少し驚いたみたいだがそのまま俺と一つ離れた席に座り、メニューを見て刺身定食を頼んだ。せっかくのMMORPGなんだし声かけてみるか。

「なぁ、あんたプレイヤーか?」


「ああ、定食屋に入ったやつが俺だけじゃなくて嬉しいよ。せっかくのMMOなんだし知り合いは多いほうが良いからな」


「そうだな、俺はコトっていうんだ。あんたの名前は?」


「俺は蒼板(あおいた)、種族は狐の獣人だぜ」


「獣人なのか、なんか普通の人間と変わらないように見えるが」


「尻尾は大きくて邪魔くさいからしまってるんだ。出してないとステータスが30%も下がるから戦闘の時は出すけどな」


「なるほど。俺は吸血鬼なんだが固有技能のせいで日光に当たってると体力は減っていくし、ステータスまで減るんだ。制御もできないしいろいろ面倒なんだよな」


「大変そうだな。そうだ、せっかくだしフレンド登録しようぜ」


「そうだな」

と言う訳で蒼板とフレンド登録をし出てきた生姜焼き定食を食べる。その後少し試しにパーティを組んでみようぜ、という話になった。蒼板が言うには草原の向こうに深い鬱蒼とした森があるらしい。そこなら光も届かないだろうし行ってみようかなと思い二人で森に向かう。


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