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始まり

光が収まるとどこか広場のような場所にいた。周りを見回すとかなりの数のプレイヤーが俺と同じようにあたりを見回したりしている。どこを見ても現実と変わらないくらいのリアルさだった。人の表情や水しぶき、さらには風の香りや地面に立っている感触まで完全に現実と同じだった。

「これがVR技術なのか、ここまでだなんて思わなかった……」

これは断然この後が楽しみになってきたな。

「まずはメニューを開いてみようかな」

メニューの開き方だけは確認してきたのでわかる。他は分からないが、まあどうにかなるだろう。

頭の中でメニューと念じると、目の前にパソコンのウインドウのようなものが現れる。

メニューにはステータスや技能、アイテムなど様々な項目があった。

とりあえずステータスの画面を開いてみる


コト  吸血鬼  Lv1


固有技能:[吸血][飛行][夜目][体力減少(日光、流水)][能力下降(日光)]



HP   3350/3500

MP    300/300


STR:120

VIT:40

DEX:100

AGI:150

INT:130


ステータスの良し悪しは最初だから分からないが、ゲーム始めた途端に町の中で体力減ってるってどういうことなの……。

おそらく[体力減少(日光、流水)]のせいだろうな。

「なんか最初から少しブルーだな」

減り幅がどの程度なのかはわからないがこれは予想以上につらいな。

「とりあえず日陰に行こう、フィールドに出てもいないのに死ぬなんてシャレにならん」

近くの木の下に避難し日の光が当たらなくなると案の定体力減少が止まった、ちなみに残り体力は3300になっている。

「これじゃ昼間戦うのは少し厳しいかな」

そう考えたがとりあえず一回戦闘してみたい。と言う訳で出来るだけ日の当たらないところを選び、フィールドに向かう。




「やっぱり人が多いな」

緑の草原という初めのフィールドにきてみたが、人も多いし日当たりも良好で日陰の一つも存在しない。今も体力が減っていっている。

「他にどこか日が当たらない場所はないかな」

メニューにあった地図を見てみると近くに洞窟があったのでそこに向かうことにした。




やってきましたその名も「常闇の洞窟」。

ここなら問題なく戦えそうだな。

中に入ってみると本当に暗い。しかしどうやら[夜目]が暗視の働きをしてくれているらしく、周りの様子がある程度わかる。

そんな感じで洞窟内を彷徨っていると、いきなり目の前に蝙蝠のようなものが現れた。あまり大きくはないが常に飛んでいてうざったい。

試しに最初からアイテムボックスに入っていた短剣で突いてみる。攻撃が当たった感触と同時に蝙蝠が青い光の粒になって消えていった。そして目の前にアイテムが現れた。

〈コウモリの羽〉 重量:0

とても軽いまっくろな羽


さっきの蝙蝠のドロップアイテムみたいだな。何に使うかはわからないがとりあえず持っていこう。

さっきの戦闘(?)でとりあえず蝙蝠くらいなら楽に倒せる事は分かった。このまま探索を続けよう。


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