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序章

「Free Makes Online」


略してFMO、つい先日発売された人類史上初のVRシステムを使用したオンラインゲームだ。

発表された直後からFMOは人類初のVRMMOということでかなりの話題になり、販売予約の開始から15分程で予約台数20000機の予約が終了した。

俺、紅璃冬乃(こうり とうの)もあと100機程度の所で何とか予約が間に合った。すでにこのゲームの予約をしていた友人、若海玄(わかみ げん)が教えてくれなかったら間に合わなかっただろう。

そして昨日、サービス開始の前日ゲーム機が届いた。FMOにはβテストが存在しなかったから、皆同じ状態からのスタートだ。 

そしてサービス開始は今日の10時。今は9時55分、そろそろ準備をしようと思い自室の布団の上に寝転がりゲーム機を装着する。

(どんな感じなんだろうな。楽しみだ)

そんなことを思っていると10時になったのでゲームの起動ボタンを押し、ゲームを起動させる。


その瞬間自分の体が落ちていくような感覚があり気づくとキャラクターの作成画面が表示されていた。

「キャラか、面倒くさいから基本情報はそのままでいいか」

そう考え身長や顔の造形などはそのままに髪の色などの情報を少しいじっていく。

まずは髪、個人的に何色かが混ざった色が好きで中でも紫系統の色が好きなので髪は赤紫にした。

次に肌の色、これは変えなくていい。瞳の色も変えないで行く。

次に名前、名前はコトだ。自分の名前から取っていて、昔からゲームなどでのネームはいつもコトにしている。

次は種族か。やけに色々あるな、とりあえずざっと確認していく。種族によってステータスや特性があるらしく、ヒューマンはステータスに目立った特徴はないが、代わりに技能の成長が少し早いらしい。

他にも力が強い獣人族や、魔法が得意なエルフなど様々な種族が存在していた。

「こうも色々あると決めるのが大変だな」

しかし迷っていても決まるわけではないので意を決して一つの種族を選択する。

選んだ種族は吸血鬼、力や魔法などはある程度高いが時間や天候によってステータスに補正がかかり、特性で[吸血]と[飛行]、[夜目]がつく。

最後に初期技能を5つ選択する

技能もそれこそ種族以上に多種多様なものがある。その中から5つの技能を選択した。

まず一つ目に[短剣術]。武器を扱う際の技能で様々な補正やスキルが覚えられる。

二つ目と三つ目、[氷魔法]と[闇魔法]だ。魔法技能を成長させていくと、様々な魔法を覚えられる。せっかくのVRなんだし魔法を使ってみたかったので選んだ。

四つ目は[特殊移動]。ステップやジャンプなどのスキルを覚えられるらしい。

そして五つ目には[防音]を選んだ。これは特に深く考えずに選択した。何やら自分への音の影響を無くせるらしい。

「これで五つ、これで項目は終了か」

決定を押すと視界が真っ白な光で埋め尽くされた。


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