4話
前置き長いです。
本題、そろそろ入りたいなあ^^;
家を出て、家の前の大通りを右に出る。
そのまままーっすぐ進むと、2つ目の信号を右に曲がる。
曲がった道も広く、歩道はレンガで小奇麗に舗装されている。
最近できた道なんだろうか。
「この道はね、この町を北と南に分けてるの。西と東の橋に繋がってるのよ。けっこうな大通りだからデパートとか大きな服屋なんかはこの道に集中してるわね。」
「でっかー・・・・。」
田舎とは180°違う町の風景に圧倒される。
あのデパート、ひと山分はあるんじゃないか?
「橋、二本もあるんスか。」
「ええ。ここは三角州みたいなところにできた町だから。橋が羽に見えるから、羽橋なんだって。」
「なるほどねえ」
橋が左右二本で羽に見えるってことか。
羽っていうか翼だと思うけど。
「町の真ん中はロータリーになってるの。南北にも大きい道が通ってるのよ。」
「けっこう壮大な町なんスねえ。」
「昔はそうでもなかったんだけどねえ。都市開発とか言って急にいろいろできたのよ。」
「都市開発?」
「そうなのよ。お父さんが出て行ったあたりから急に。寂れた町だったのに、なんだか急に観光地みたいになっちゃって。」
「結構前じゃん。」
「年を取れば分かるわよっ」
っといってバーさんはハンドルを右に切る。
「この辺はあんまり来ないんだけど、学校がこの近くにあるのよ。」
「私の学校?」
「ええ。羽橋第2。」
「第1があるんスか?」
「昔はあったらしいけど、なくなったみたい。」
「そっスか。」
大分細い道に入った。
日があたっていない。
民家と小さな商店がずらっと並んでいる。けっこう閉まってるけど。
お、カフェもある。儲かるのか?こんなところで。
「この辺はなんていうか、商店街みたいなところね。シャッター街になっちゃってるけど。」
車の進行方向を眺めていると、緑のネットが視界に入ってきた。
ここか、羽橋第2。
家からはちょっと遠いかも。町のわりに小さいし。
「ここよ。羽橋第2。ちょっと遠いけど、自転車でも通えるわ。」
「なんか小さいな。」
「関係ないよ、別に。」
「あちらの学校は大きいの?」
「いや別に、そういうわけでもないっスけど」
「そう。ここは昔にできた学校だから。寂れたままなのよ。」
学校は時代遅れってことか。なんか損した気分だな・・・。
「ちょっと早いけど、もうスーパーへ向かいましょうか。早く行って損はないし。」
「近いの?」
「うーん、ロータリーの先だから、ちょっと遠めねえ。」
学校ついでにスーパーに行くのは無理ってことか。
おつかいは嫌だなあ。
羽橋観光は早々に切り上げて、スーパーへ行くことになった。
筆は遅いですが、色々と考えながら作っている・・・・つもりです((
更新は気長に待って頂けるとうれしいです。