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宮城にて  作者:
2/8

第1話

何かが、おかしい。


とろとろとまどろんでいたはずの謡子の耳に飛び込んできたのは聞き慣れない話し声だった。


おまけに、投げ出された身体は硬い地面に打ち付けられてじりじりと痛みを訴えている。


いくら仲が悪いと言えども、寝ている姉を弟が床に叩き落とすとは考えづらいし、他の家族は言うまでもない。


一体どうなってるんだ、と顔を上げた先にいたのは。



ふりふりひらひらのドレスを纏った壮絶な美女と迫力満点の髭男だったのである。


「あぁ、偉大なる神は我らの願いを聞き入れて下さったのだ…」


「お義母さまそっくりの団子っ鼻に垂れた目尻。合格ね、レイディそっくりだわ。」


髭男が芝居がかった手振りで謡子の顎を掬い上げたかと思ったら、壮絶美女がぐいと顔を近づけて謡子を検分する。


手ぇ離せやこのオヤジ、って言うかこの悲しいほどの日本人顔にレイディはないぞ、オバサン…


…と悪態を吐くだけの余裕が出てきた事に気づき、慌てて髭男の手を叩き落とした。


見知らぬ男にべたべた触らせておく趣味はないのだ。


「ここ何処ですか、あなた方は何者ですか、私に何の用ですか。」


息せき切って尋ねた謡子に、髭男はさもありなんと言った顔でのたまった。


「ん、わしか?わしはブルーノ・ヴィレッジ。この地を治める貴族じゃ。こちらは妻のグリーナ・ヴィレッジ。まさしく、そなたに頼みがあって呼び寄せた。我らが娘の代わりに、後宮に上がってもらいたい。」




………………なんですとぉぉぉぉ!?

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