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第一話・少年

こういうものを書いて投稿するという体験は初めてでドキドキですが、是非!読んでいってください!

「あ〜、エアコンって神だわ」

 自室で一人そう呟いたのは私、『はやし 朱鳥あすか』だ。一学期ろくに友達を作らなかった私は夏休み今現在暇なのだ。でも、それが嫌だとは全く思わなかった。誰かに気を使う必要が無いし、独りだとなんでも出来る。自由だ。

 と、虚勢を張っているが高校一年の一学期に友達ひとり作ることが出来なかっただけのただの陰キャだった。

 「別にいいもん、私と合う人がいなかっただけだし」

 また一人で呟きながら私はスマホを開いてネットサーフィンを始めた。

 「なにこれ!めっちゃうまそーじゃん!」

 スマホに流れてきたコンビニの新作アイスを見て思わずよだれが垂れかけた。そういえば、朝から何も食べてない。もう午後の四時だと言うのに。

 「行くかぁ」

 めんどくさい、とても、本当に。でも何も食べずに一日を終える訳には行かない。近くに落ちてたグレーのパーカーと黒のハーフパンツに着替え、適当にリップを塗り、スマホを手に家を出た。本当に便利な時代だ。財布を持たなくても支払いができてしまうんだから。そう思いながら私は家から一番近いコンビニに向かった。


 帰り道。ガリガリいいながら食べる水色のアイスの新作を咥えながら、手にはおにぎりがふたつ入ったレジ袋を提げながら私は歩いていた。

 「あっち〜」

 歩いているだけで汗が出てくる。

 「もう四時回ってんぞ、いつまで暑いんだよ」

 そう文句を吐きながら私はガリガリしていた。


――次の日――

 私は学んだ、学習は早い方なんだ。今日は八時に家を出た。朝ではない夜だ。

 「なんて涼しいんだろう」

 蒸し暑さは残るものの昨日の四時に比べたらとても快適だ。何を食べようかと考えながらコンビニに向かい今日はサンドイッチを買うことにした。


 帰り道。変わらない景色を見ながらてくてくと歩いていた。私の家の近くにはそこまで広くない墓地がある。大きさでいえばコンビニ一個分くらい。

 誰かがいた。普段は手入れをする人でさえあまり来ない忘れかけられた墓地に人がいた。いや違う、私は明確に人を見たわけではない。何か光るものを見たのだ。でも、普通に考えたなら今は夜だし懐中電灯を持った人がいるのだろうと思うものである。いつもなら何も考えずにスルーをするはずなのに、なぜか今日はその光に引っ張られた。気になったのだ。なんであの墓地に、こんな時間に、なんの用で、墓地なんだからお墓参りだろうというのは分かりきった話だ。でも、この好奇心を抑えることが私には出来なかった。

 耳が痛くなるほど静かな道を私は歩いた。私の住んでいる街はそこまで都会でないためちょっと路地へはいると人っ子一人居なくなる。墓地へ着くと、そこに居たのは少年だった。ほっとする暇もなく少年が手に持っているものが懐中電灯出ないことに気がついてしまった。

「人……魂……?」

 少年の耳に届かないほどの小声で呟いた。驚きすぎて体が上手く動かなかったこともある。私は知っている、こういう時は何も見なかったことにして帰るべきだと。私は恨んだ、人間に好奇心とやらを植え付けた神様を。


 こういう時は強気でいくのがいいと思った。だから私は、アニメでよく見るお姉さんキャラを演じることにした。高校一年生の十五歳がだ。きっと不格好だろうなと思いながら。

 「やぁ、少年。それは人魂と言うやつか?わたしはファンタジーの世界にでも迷い込んでしまったのかな?」

 わたしがなぜ少年と呼ぶのかというと彼が中学生に見えたからだ。高校生の私からしたら中学生なんてガキだ。根拠は無いが、まず私とほぼ背が変わらない百七十はないな。あとはなよなよしたひょろっとした体だ。私の中で高校生男子というものは威圧感があって怖いものという印象がある。こんなこともあってわたしは彼を少年と呼んだ。

「…………。」

 わたしが頑張ってお姉さんキャラで話しかけたというのに少年は無言で見つめてくるだけで返事をしてくれない。正直怖い、だって目の前に人魂を持った見知らぬ少年が、暗い夜の墓地に立っているんだから。

「何か用ですか?」

 喋った。可愛らしい声だ。男の子にしては高く、でも男の子特有の声で、何とも私好みの声だ。何か返事をしなければならない

「それは人魂?何をしてるの?」

 お姉さんキャラが抜けていた。

「あんまり人に見せていいものではないんですけど、」

「見ちゃったものはしょうがなくない?」

「気になるんですか?」

「気にならない人がいる?」

「……、少し待っててください。」

 少し考え込んだ少年は諦めたようにそう言った。そしてそれから数分が経った頃、人魂がきらきらと消えていった。

「終わった?」

「はい……。すみませんが、今日は疲れたので明日の零時に新居あらい神社に来てください。そうすればお話します。」

「えっ、ちょ、、」

 私が何か言う間もなく少年は去っていった。

「名前くらい教えろよ、」

 仕方がない。何が何だかよく分からなかったが気が向いたら行こうと思い家へ帰ることにした。


 ――次の日――

 午後十一時半。私はまだ迷っていた。正直面倒臭いし、新居神社までは家から歩いて二十分はかかる。集合時間まではあと三十分なので、十分以内に決めなければいけない。私は大きくため息をついた。

「行くかぁ」

 私は近くに落ちてたグレーのパーカーと黒のスウェットに着替え、適当にリップを塗り、スマホを手に家を出た。


「相変わらず静かだなぁ」

 こんな時間に高校生が出歩いていいわけがないと思いながら私は歩いていた。今は十一時五十八分。少し急がないと間に合わない。遅刻するのはなんか嫌で走ることにした。

 零時。私は新居神社に着いていた。

「ほんとに来ちゃったよ。」

 半信半疑だったが暇なので来てしまった。境内を見回して舌打ちした。

「ていうか向こうは遅刻かよ。時間指定したのあっちだろ。」

三十分経っても来なかったら帰ろうと決め、私は賽銭箱に寄りかかりスマホを開いた。これが最高の暇つぶしだ。やることはネットサーフィンで特に意味のある行為じゃないが、何もせずに待っているより何倍もマシだ。


 零時十分。少年が来た。



 


『エターナルゴースト』第1話を、読んで頂きありがとうございます!暇つぶしに書いているので次の話をいつ出すかは未定ですが、ぜひ保存して待っていてください!

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