第1章 機械都市X(エックス)
2080年後半、突然として世界が分裂した。
もちろん地球が半分になったとかではない
突如として地球が一瞬で光に飲み込まれた
目が覚めた時2つの異変が起きていた、1つは人間に超能力のような物が使えるようになった事、もう一つは世界の半分が謎の都市により支配されていた。それを我々生き残りの地球人である地球政府軍は「機械都市X」と呼んでいる
名前に機械がつく理由は簡単、都市Xには人どころか生物すらいない、そこには人だけを狙って殺す機械達が住んでいるから……
「………」
時刻は午前8時、まだ寝てたいという気持ちを押し殺して目覚める
「…ったくあのクソ上司」
本日80日連続で戦場に駆り出される俺は地球政府軍所属の特殊部隊の男!…と言いたい所だが実際は地球政府軍本部で清掃員をしている"宮田覇廻"(みやたはかい)だ、もちろん筋肉はないし機械と戦う能力はないが実用性のない能力を持っている、目に力を入れると周りの動きが遅く見え、その間だけ素早く動く事だ。しかしその能力があっても10秒程度で効果は切れるし連続して使えないしで凄く微妙な能力だ。
「少しでも筋肉があればかわいい女の子1人くらいは救えたかな?」
仕事場に向かいながら女の子を助ける妄想をしてるなんて我ながらキモいと思う、うんマジで。
[ガタン!と音がした]
「あれ?なんか物音がしたような?」
上を見上げるとそこにはマンションから落ちそうな女の子がいた、というかあれ落ちてきてるよね?
「え?……あ、え、ちょ待ってあれやば」
目の力を使って救うか?いや、彼女を受け止められる程の筋肉はない、どうする?
「待て、落ち着いて考えるんだ俺」
今俺がいるのはマンションの駐車場だ、そして向かい側にもマンションがある、ということは!
「ハァ!能力発動!」
俺が能力を使えるのは約10秒だ、それまでに一番近い右のマンションの階段を登って4階へ
「大丈夫だ、まだ5秒ある!」
「自分を信じろ、タイミングをつかめ!」
女の子が5階を通り過ぎる直前に飛び出して、その勢いのまま左側のマンションまで行く!
[シュワァン]
「チッ、能力が切れた、いや何とか4階に飛び移れる!だが2人は助からない」
何を迷っているんだ俺は、こんな小さな女の子と俺の命を天秤にかけるならもちろん
「こいつの命に決まってる!」
ご覧いただいた方々誠にありがとう御座います
この物語は実際にあった事をかなりおおげさにして書いていますので、続きは少し時間かかるかもです!
もし面白いと思っていただけたら幸いです