【第二章要約】総合病院ダンジョン編
海の家を離れた勇者一行。彼らは道の駅を拠点として形成された集落へと訪れる。
そこで彼らは集落のリーダー、森本 頼人と出会う。彼は元総合病院の医師として業務に励んでいた男性だったという。
元々医師志望であった一ノ瀬は、森本の話に関心を寄せていた。また、須藤の消息を絶った原因についても何か知見が得られないか尋ねていたところ、突如として再びディルが姿を現す。
正体を掴むことが出来ないディルだったが「総合病院へと行くと良い」とだけヒントを残し彼らから姿を消す。
意図の掴むことが出来ない彼等だったが、他に有益な情報もないため渋々ディルの提案に乗ることにした。
臨時的に森本は「ライト」と呼び名を変えて配信に参加。セイレイ、noise、ライトの三人の協力の元ダンジョン攻略は順調に進んでいた。
しかし、そんな時彼らは元入院患者であったゾンビと邂逅。
元々人々の死に関して敏感であったセイレイはトラウマを呼び起こし、戦意消失する。同様にライトも戦意を奪われた。そんな中でnoiseは自らの恐怖も押し殺し、半狂乱的になりつつもゾンビを撃退。
配信を続行することが出来ないと判断した彼らは、そのまま逃げるようにしてダンジョンを後にする。
まともに配信さえ行うことの出来なかった瀬川・前園に対して森本は「配信は止めた方が良い」と提案。最初こそそれを拒んでいた瀬川だったが、森本の言葉を受けて配信を続けることに対して迷いが生まれる。
そんな彼は千戸へと相談。「配信を介して何を知りたいのか」という質問を受けて、瀬川は「知らない世界を知りたい」と改めて自身の目的を自覚する。
改めて配信を続ける決意をした勇者一行だったが、その時ディルは自らを「Dead配信」と名乗った上で配信を行っていることを知る。総合病院内に訪れた彼の行動の意図を読み取る必要があると判断した彼らは、躊躇する森本を置き去りにして配信へと向かうことにした。
総合病院内で再開したディルは、まるでゾンビを玩具でも扱うかのようにスパチャブーストを用いて抹消。怒り狂う仲間達だったが、セイレイは「ディルなりの優しさではないか」と考え、彼とのコラボ配信を提案。
ディル自身も最初こそ非協力的であったが、渋々と言った形でセイレイの提案を飲んだのだった。
襲い掛かる敵の群れを協力しつつも攻略する最中、道中で追憶のホログラムを発見した勇者一行。
かつての映像を映し出す中で、彼等は一ノ瀬がかつて総合病院に入院していたことを知る。
一ノ瀬は魔災以前、男性として生きてきた人物だった。しかし、とある崩落事故を契機として女性の姿へと変化したという経緯を持つ女性だったことを配信を介して伝えられる。
徐々に明らかになる盗賊noiseの真相と共に、攻略を進めていく彼ら。
そして勇者一行はついにダンジョンボスである亡者の果てと邂逅。しかし、攻撃が一切通用せず、攻めあぐねる。
どうして攻略するべきかと悩んでいたところに、突如現れたライト。彼は勇者一行が前を向こうとしている姿に心を打たれ、自らも変わるべきなのだと決意する。
そんな彼は、配信内で初めて覚醒し、「光線銃」のスキルを会得。ライトの協力を得て彼らはダンジョンの攻略を果たしたのだった。
しかし、追憶のホログラムを吸収しようとしたところで彼らはRelive配信を謳う船出 道音と邂逅する。改造化したストーを引き連れて、明確な勇者一行の敵として立ちはだかった。
セイレイはストーが敵になったという現実を受け入れることが出来ず、懸命に助けようと立ち向かう。そんな中で「自動回復」を発現。しかし、彼等に打ち勝つことは出来ず、船出とストーは姿を消したのだった。
配信を終える時、ディルは「次は穂澄と千戸にも配信に参加してもらう」と言葉を告げた。