だいさんじゅうさんわ「おぴぴぴゅー」
「殺してあげますよ」「…それはこっちのセリフだし~」
反抗したからか、ミカエルは露骨に不機嫌そうにしている。
「…もう!みんな死んじゃえ~!」鞘の中にある剣を引き抜く。
「鉄の扉を出す魔法」「・・ーー」咄嗟に大きい障害物を出してガードする。
………ミカエルが消えたぞ?
特に音もしなかった…もしかして逃げてしまったか?
「っち…くそが…」舌打ちをしながら、ひとまず立ち上がろうとする。
…あれ、槍が落ちてる。慌てて拾おうとするが、片腕がないことにようやく気付く。
「はぁ?」綺麗に根本から切られている。
血も出てないし、痛みも感じない。
「ようやく気付いた~?」
後ろを振り向くと、にやにやとしているミカエルの姿があった。
「へへへ~私強いでしょ~」
咄嗟に槍を取ろうとするが、腹を足で蹴られる。
何メートル飛んだだろうか、全身の骨が折られ
回復しようにも呪いのせいで魔法が使えない。
扉でガードしようとするが、真っ二つに切られる。万策尽きてしまった。
「ばいない~出来損ないの神様~」視界がぐらっと揺らぐ。
きっと、首を切られたのだろう。
…変に冷静だ。
後悔は山ほどある。
みんな
死んでも諦めるな。
~イザナギ視点~
ははっ、こんなにも人は神に抗えるのか。
一人の神に、数百人の人と悪魔が囲いこむ。魔法を唱えようにも妨害され
どうにもできないようだ。「僕も行かなくては」
変形させた剣の二つに乗る。
「破滅をもたらす氷を出す魔法」「・」
巨大なつららが発生する。無尽蔵に降るつららを避け
三本のうちの一つの剣を飛ばし、宙に舞っている神の足を刺し抉る。
神が落ち、人間にぼこぼこと滅多打ちされている。
「ははは!見ろよ天使ども!これが僕らの力だ!」
……何故だ、先程までは神や天使を一方的に嬲り殺していたのに…
今ではすっかり逆の立場だ。どうなっている
「……いけー……みんながんばれー…」
ぼそりぼそりと、遠くの方に羽の生えた幼女が応援している。
「…なんだあいつ…」不気味だ。流石に天界といえ
子供を戦場に出す行為はしないだろう。
「あ…目合ったね…」こちらを指さす少女。
「神の手下…討伐完了……」
あ…あぁ…あいつをころさないと。たぶんあいつのせいだ。
「…え…なんで…」
にんげんが、こちらにむかってくる。
めのまえでじさつをはじめる。しらねーよ、おまえらなんか、しにたいならしね。
「ま…待ってよ…」あわあわとみじめにあわてふためいている。
ごみが、やわなやつはここにはいらない。
だが、かおがぱぁっとあかるくなる。となりにはかみさまがいた。
「へ…えへへ…!た…助かったよ…!」
「これを見てよ!」
そこには、あたまとからだが、え、?ふたつ…ふたつあるいざなみがいた。
ちいさいからだで、あかいてんがふたつあるいざなみ。
むかしにおふろでみたきりだったいざなみ。
たれる、いってきのしろいみずとあかいみず。
しろいしろい、どろりどろり、ぴちゃぴちゃ、ぐちゅぐちゅ、やめろやめろ。
「こんなことになったのは誰のせい?」「天使」
「あっちに天使がたくさんいるよ?」「ほんとだ」
「行ってくれば?」「ああ」
「ちいさいしじょ…ありがとう」「うん!どういたしまして!」




