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神の騎士を契りたい  作者: さばサンバ
ぼくらの一日間戦争編
31/36

第三十一話「ぼくらの天使戦争」


「お久しぶりです…律様…」「…なんだよ…今回は…」

夢の中でガブリエルとの二度目の面談だ。

「あの…色々と気になることがあるんだが…」「待ってください」

またもガブリエルは反射的に答える。

「申し訳ありませんが…この場ではあなたの発言は許可出来ません

前にもおっしゃいましたが…この空間は他の大天使に聞かれる可能性があります

それに…あなたの望む回答はもうすぐ知ることになるかと」

ガブリエルは全てを知っているかとでも言わんばかりに

絶望しているような遠い目をしている。


「本題ですが…二日後に天使たちは人間の国へ攻めてくるでしょう」淡々と語る。

「起きたら…長に通じる扉へ入り…こう伝言してください」


「二日後に戦争が起きます

私たち人類はあなた方の存在が必要不可欠です

どうか協力してください」


ふぅと息を吐き、小休憩のようなものを挟んでいる。

喋りっぱなしは大天使といえど疲れるのだろう。


「では…ご武運を…」

そう言い残すと、世界が歪んでゆく。


目が覚める。

ひとまず兄妹に知らせよう。



「そうか…分かった」

イザナギも状況を把握したのか、そそくさと準備を始める。

だが、やはり片手で準備をこなすのは厳しいのか

イザナミの手助けを受けながらも手間取っているようだ。

「準備は出来たか?」「えぇ」「二人とも頑張ってね!」

そう一言交わすと、扉の向こうへ入る。

「待っていたぞ!」

目の前にはがははと笑っている長がいた。

まるでイザナギの件など気にしていないかのように。

「いつなのか!いつ殺せるのだ!」

長は純粋な少年の様に目を輝かせている。

「二日後に戦争が起きます

私たち人類はあなた方の存在が必要不可欠です

どうか協力してください」

ガブリエルの伝言をそのまま復唱する。


「おぉそうかそうか!

やはりお前らは面白いなぁ」

嬉しそうに、にたにたと笑っている。


「黄泉の国へ向かってください

悪魔たちを警備係に…長様は自由に行動してもらって構いません」

最大限注意を払って会話する。


「分かったぞ!イザナギ!お前も楽しもうではないか!」

「あぁ…」一言、ぼそりと呟くイザナギの話をまるで聞いてないかのように話を進める。

「ではさらばだ!二人の戦士よ!」




扉の前まで戻ってきた。

「ふぅ…緊張したな…」やはり片腕を切られた相手というのは恐怖の対象なのか

イザナギはぶるぶると足を震わせている。


だが、これで準備が整ったのだ。



~二日後~


辺りは真っ暗で、星々が空に輝いている。

今日、この美しい世界が血に染まるのだ。


「周囲を鋼鉄で覆う魔法」

イザナミの手からシュルシュルと鉄が生え、この国全体に

円状の囲いのようなものができる。

「じゃあ…頑張ってね…二人とも…」

ぷるぷると震わすイザナミの手をイザナギがぎゅっと握る。

二人は抱き合い、口づけを交わす。

相変わらず仲の良い兄妹だこと。


「行ってきます」「行ってくる」

一言交わすとイザナミの元を離れる。



鋼鉄の囲いの外には、悪魔を睨む人間と

不服そうにだらだらとしている悪魔の姿があった。


士気の低い中、イザナミは皆の前に立ち、この夜空の全体が響く程の声を上げる。

「僕たちは今から戦士だ

人間じゃない

体が欠損しようが妻を犯されようが死ぬまで食らいつけ」


人間の士気が上がる。

それに伴い、悪魔も仕方なく場を盛り上げる。

あぁそうだ、イザナギは今世界へ歯向かおうとしているのだ。

これくらいの覚悟じゃなきゃ困る。


アラエル、感じ取ってくれ。

俺たちが勝つところを。


地面が眩しく光る。

鈴の音が響き、とても心地よい。


必死に頭を振ると、少し先には

数万の天使の他にイザナミのような雰囲気を纏った者が何百といたのだ。

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