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神の騎士を契りたい  作者: さばサンバ
じんせーぜつぼーへん!
27/36

第二十七話「天使様の意志」


半年程経過した

一年以内に戦争が起こるらしいから、そろそろだろうか。

未だに復讐を考えている自分が馬鹿みたいだ。


「くもりか…」

今日はあまり良い天気じゃないなぁ…

バイトもめんどくさいな…


あ、最近バイト始めたんだよ。

居候の立場で稼がないのも情けないしな。

少額だが、きちんと稼いであの兄妹に渡してるぞ。


「行ってきまーす」

「はーい!」

元気よく、イザナミの轟く声が聞こえる

どこにいたんだ、というか聞こえていたのか。


あぁ雨が降っているな

体が濡れてしまう、早く向かわないと


「もう!遅いよ!」

「すみません!遅れました!」

最近は居酒屋のバイトを始めたんだ。

ここは、よく仕事終わりのおじさんやガタイの良い兄ちゃんがくる。

日本の面影があってなんだか懐かしい。


「早く制服に着替えてね!」

この子の名前は寿(ことぶき)あい、看板娘だ。

やはり日本人の名前は馴染み深いな


あ、早く準備しないと

今日もなんてことない日が始まる





「ふぅ…疲れた」

もう空は真っ暗だ。

別に用事もないから良いんだけど。


「オカエリーリクー」

この人はお城の門番をしている人だ。

前にトラブルがあったらしいが、今の関係は良好だ。

今回の門番は外人だろうか。日本語が上手いな。

「ただいま~」

一言交し合うと、そのまま城へ入る。



「帰りましたー」

「お!帰ってきたか!」

道場から声が聞こえる。

相変わらずこの兄妹は耳が良いな


「はやくこっちへ来い!」

きたる戦争のため、夜は稽古を付けてもらってる。

イザナギも楽しそうにしているみたいだし、ウィンウィンってやつだ。

ちなみにちゃんと木刀でしてるからな。





あーつかれた。

布団へダイブする。

今更だがイザナミの手料理ってかなり美味しいな。

将来は良いお嫁さんになるぞ。

「今日も良い日だったな」

明日も今日みたいな日だといいなぁ。

そんな些細な願いを込めながら、眠りへつく。


「…聞こえますか…?」

…あれ?どこだここ、俺こんなところで寝てたっけ

「あの…聞こえますかね…」

どこかで聞いたことあるような

脳が溶ける声をしている

「聞こえてるよ…というか姿くらい見せてくれ」

この声的に絶対美女だな!ふんふん!早く姿を見せてみろ!


「あぁ…確かにそうですね」

目の前の光の柱のようなものができる

それは徐々に人に形をしてきた…いや…天使…?


「…お久しぶりです」


……その姿は俺が毎日毎日毎日毎日殺そうと思っている相手

ガブリエルだ、こいつは。

「………」

「…え…っとぉ…話があります…」


これは夢なのか?だが夢とは思えないほどリアルだ

「…なんだよ…宣戦布告でもしてきたか?」

鼻で笑う「いや!…ちがうんです!」

反射的に否定するガブリエル

様子が変だ

「その…戦争が近々あるのは知っていますよね?」


なんで知ってる前提で話を進めているんだ

まぁ知っているが。


「その戦争で私たち…天使を殺してくれませんか?」

「…はぁ?」

なんだよこいついきなり

そりゃぁ殺せるものなら今すぐにだって殺したい

だが、ガブリエルにはどうにも殺意が湧かない。


「…すみません…詳しい話は今言えません…

ほかの大天使に聞かれてしまうかもしれないので…」


「起きたらあなたの目の前に扉があると思います」

ペラペラと一人で話を進めるガブリエル

なんだよ、わけがわからない


「その扉に入ると天界にある悪魔の本拠地に出ると思います」

「律さんならなんてことない悪魔たちです」

「そこに悪魔の長がいます」

「その長と同盟を組み…私たちを殺してください」


「待ってますから…」


そう一言言うと、空間が歪む

「ま…待って!」

咄嗟に言葉が出る

待って?なんでこんな奴に…

目の前の天使はあの殺すべき大天使なのに…


「…あ」

目が覚める。

まだ夜中じゃないか。

辺りを見回すと、そこには扉があった。

どうしたものか…仮に行くにも、まずはあの兄妹に話を付けてからにしよう。



「あぁ…必ず殺してやるよ」

再度、決意が固まる

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