あなたのせいですよ
「ここが最初の目的地!
エーリュシオンです!
ここは人間との紛争に近い場所なので
一つ一つの建物がしっかりと作られているんですよ!」
相変わらず元気なアラエル
「ちなみに!天界の英雄たちが暮らすとされる
古くから存在している街です!」
指先を立て、自信満々に答える
エーリュシオンか
かっこいい響きだ
旅に出てから3年の月日が流れた
多分、眠っていた時間を合わせると
大体27歳くらいだろうか
まだおじさんじゃないな
うん
「大きい物を収納する魔法」
「・ー・・・・|」
亜空間の中に車ごと荷物を放り込む
やはり便利だな
ここがエーリュシオン
門から既に大きい
やはり紛争対策として
作られているため丈夫そうだ
さて、中も拝見させてもらおう
街に入ろうとする「待て!」
そこには二人の天使が門番をしていた「名を名乗れ!」
一人の強面の男天使が言う。
あぁ、漫画とかでよくあるやつね。「律です」
気さくに返す。「りつ…律か…!」
驚きと喜びが入り混じった表情をしている。
その表情に少し違和感を抱きつつも、口に出すことはしなかった。
「そして!そこの女天使!」「え?!は!はい!」
何が何だか分からないという顔だ「名を名乗れ!」
「アラエルです!」「よし!通れ!」
「ありがとうございます!」
元気よく答える彼女は好印象だったのか。
俺の時とは違い、少し穏やかな声になっている。
俺も見習わなきゃな。
ビシッと敬礼して門をくぐろうとする。
「違う!お前じゃない!」
怒号のような声でこちらを睨みつけ、今にも殺されそうだ。
「行けるのはアラエルのみだ!」「え?!なぜですか?!」
アラエルが困惑の声をあげる。「うるさい!お前が知る必要はない!」
「狭い範囲に強風を発生させる魔法」「ーーー・・」
「きゃあ!」アラエルが遥か上空に飛ばされる
「お前…何をしてんだよ…?」
急の出来事で何がなんだか分からない
だが、こいつらは敵だ
沸々と怒りが煮えたぎる
「天使はあの程度で死なん!
律!お前はこちらへ来い!」
「はぁ?」
「従わないのなら
あの女天使が死ぬことになる!」
なんなんだよ、いきなり
何がなんだか分からないが
今は従った方が良さそうだ…
「すみません…今は従ってください…」
もう一人の弱気な天使が耳元で語り掛ける
こいつは美少年のようだ
なかなか可愛いじゃないか
手錠を掛けられる
「え…ちょ…」
「手で触れた者と触れている者を飛ばす魔法」
「||・・・ー・」
「わああああああああ?!」
体がビュンと空を飛ぶ
上から見るエーリュシオンはとても綺麗だった
こんな形で見ることにならなければ最高だったのだが…
エーリュシオンの中央にある
大きな教会の様なものに着いた。
手錠を外される「頑張ってくださいね…!」
弱気そうな男の天使が再度語り掛ける。
「ふんっ…こいつは重罪を犯したんだ
そんな言葉をかける価値はない」
強面の天使がしかめっ面でこちらを凝視しながら発する。
重罪ってなんだよ。俺は何もしてないぞ。
「このまま真っ直ぐ進め
そこに大天使様がいるはずだ」大天使…?
分からないが前へと進む。
扉を開けると三人の天使がいた。
だが、アラエルの様なぽかぽかする雰囲気ではなく
とても重厚感のある耐え難い雰囲気だ。
「あ!やっと来ましたね~!」ナイスバディな天使が発する
「………」………無口だ…
「…お久しぶりです…」…誰だこいつ?
「私の名前はミカエルです~!」
顔はにっこりとしているが、不気味な笑みを浮かべている。
「……………ラファエル…」喋った……
「…お久しぶりです…律様
再度自己紹介をしましょう…私の名はガブリエルです」
だから誰だよ「早速本題ですが~!」
教会内に響く声で言葉を発するミカエル。
「あなたには~戦争に行ってもらいま~す!」




