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第十四話「女神は彼方へ消えていきました」



やはり地獄よりも平和だ。燦々と光り輝く太陽。

子供たちが遊んでいる。ボール遊びにおにごっこ。

この景色を見れたのは、あなたのおかげ。

「行ってきます」


北へ向かう。


「重力を小範囲に反転させる魔法」「・・・・ー・」

悪魔たちが宙へ舞い、情けなく必死に体を動かしている

「解除」悪魔が地面にたたきつけられ内臓や血がの匂いがつんと鼻を刺激する。

「ああぁくそ…」天界といえ、悪魔は出る。

前は一人でもなんてことなかったが、今は複数の場合苦戦してしまう場合が多い。

今回は一塊になっていて運がよかった。「私も…実力落ちたな…」


この旅を機に実力を付けるのもいいかもしれない

きっと次目覚めたときの律は驚くぞ。


「ふふっ」思わず笑みがこぼれる。


夜はやはり涼しい星空たちが煌めき

一番星の輝きの脇役としている


「…綺麗…」ただそれだけだが

食事は必要ないため質素なテントの中で毛布を被り、縮こまりながら寝る。

「人間」も律もいない旅はやはり悲しいものだ「…おやすみなさい」





数か月、一年は経っただろうか

一向に町など見えない

地図はもらったのだが、どうにも使い方が分からない。

以前は他者に頼りっぱなしだった為罰が当たったのだろうか。

「ううぅぅ…つかれたよぉ…りつぅ…」

思わず愚痴が出てしまう


こんなことになったのは

誰のせいだと思っている。忘れるな。



…あ



悪魔が見える

「鉛の塊を出す魔法」

「・」

高速で飛んでいき悪魔の頭が破裂する。

今まで愚痴ばかりだったが、収穫もあった。

前までは物質を頭の中で構築、呪文を唱え発動していたが。

今は呪文の省略に成功した。

帰ってきたときにこれ以上足手まといにならなくて済む。



さらに数か月後

ここがウルク…正直言うが寂れているようだ。

広大な砂浜だが、動物も悪魔も一匹たりとも見つからない。

本当に、ここが町なのか?

…まずは周囲を探索してみよう。


調べてみて分かった。町の大きさは約三kmほど。

だが、これといって目に映るものはない


………



「・ー・ー

・ーー・・ー

・ーー・」



……………父の言葉を復唱する

予想はしていた。十何メートルほどの神殿が出てくる。

恐る恐る中へ侵入する…

埃臭く、隠された部屋だというのに金の一つも見つからない。

内部も質素な作りだ。中央には玉座がある。ただそれだけ。

だが、そこには透明な人のようなものが座っている


「・・」「人」がこちらに目を合わせる。

「…・・・・・…・・・・

・・・・・・・・・」


「・・」言葉が遮られる。落ち着け場に飲まれるな。

「・・・・・」「人」が喋る

話は聞いてくれるのか。

「・・ ・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・」お願い…

「・・・・…・・ ・・・

・・・・・・」対価…当たり前だ

そんなの…はなからわかってた

「・・・・ ・・・・・・・・・」「…・・」

「・・・・・・・・」

………

「……面白い!

たかが人間一人に…!お前は大馬鹿者だ!コレーよ!

二度目の命をまたも投げ出すのか!」

「…分かっています」





体が宙に舞う

お父様お母様

私は神様ではありませんでした

次は紫陽花がたくさんたぁくさん咲いている

たのしいたのしい楽園へ連れて行ってください


ああぁ律、どうかどうか

私の魂を山へ連れてください…

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