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第11話 BAD SELECTION

生徒会長のターン!いやいやむしろ妹のターン?!

※この二人が壊れてはっちゃけてます。



要請があったので、後書きにキャラの大まかな特徴を書きます。

「兄さんは私の隣ですよね?」


「いやいや私は鎌倉君のお目付け役だから。私の隣に座るべきですよ」


「…」


何でバスの座席でこんなにもめているんだ?

まだ予定時間より早いからいいものの、こんなくだらないことで何を…


「モテモテだね。鎌倉君」


「…会長って結構腹黒いんですね」


会長がにんまりとした笑みを俺に向けてきた。今までのは演技だったのであろうか?

何か急に俺への対応が変わったのだが。


「ま、時間はまだあるし、存分に悩め、青少年」


そういって彼は風紀委員長の隣に腰掛けた。

ああもう…面倒くさいな…しかもどっちかを選んだら地雷を踏みかねない。

妹は機嫌を損ねるし、委員長はこれからもっと口うるさくなるだろう。


「お困りね。それならいい選択肢があるわ」


「西岡…?」


そんな困っている俺を見かねたのか、西岡が俺に話しかけてきた。


「ここに座って」


「うわっ!」


俺は西岡にとある窓際の席に押し込まれた。

そして自分はその隣に着席。


「はい?」


「座りなよ」


「あ、ああ…」


俺は言われるがままに西岡の隣に座ることにした。

これって万事解決になるのかな?…微妙。


「あ〜〜〜〜〜!!」


「兄さんいつのまに違う席に〜〜〜〜!!!」


どうやらお二方に気づかれたようだ。


「副会長ずるいです!!」


「わ、私はお目付け役なんですよ!西岡さん?!」


「あなたたちね、鎌倉君を困らせてそんなに楽しい?」


「「う…」」


お、おおお?!西岡って結構いい奴なのかもしれないな。

俺は彼女の真意に気づくことなく今はただ感謝した。


「う〜…」


しかし後ろからは朱里の唸り声。

ていうかいつも一緒だから別にいいとおもうんだがな。

俺は朱里の真意にすら気づかずにリラックスをした。











「ふ…ふふふふふ…」


しかし、リラックスな時も長く続かなかった。

突然朱里が怪しい笑いを浮かべた。


「あ、朱里?」


「席を取られたら奪い返すまで、ですよね?」


朱里が何故か妙に黒い笑みを浮かべ、西岡さんの席を持った。


「兄さん防衛流奥義!!席揺らし!!」


「うわっ!」


「きゃっ!何?!」


朱里が西岡さんの席を揺らしまくった。

ていうか朱里、お前ってこんな性格だったか?


「キャッ!ちょっ!朱里ちゃん!」


「フッフフフフ…絶え間ない振動に死角など無い!さあ屈するのです!」


俺は揺れる西岡さんを黙って見た。

しかし振動は俺のところにも伝わっており…


「う…」


俺は口を手で押さえた。気持ち悪い。キモチワルイぞ〜〜〜〜!


「うう…」


「鎌倉君?!」


隣の俺の異変に気づいた西岡さん。


「あ、朱里ちゃん!鎌倉君にも被害が!」


「え?」


朱里は泡を吹きそうな俺を見た。まあ実際吹くのは泡ではないのだが。


「に、兄さん…?ヒドイ…誰がこんなことを…」


いや、あなたですよ。朱里さん。


「どうして兄さんが死にかけななきゃいけないの?!」


「お、俺はまだ死にかけじゃねえ…ただ…キモワルッううう…」


俺は必死に嘔吐感を押さえ、ただひたすら耐えた。

しかし朱里の暴走は止まらない。


「こ、こうなったら兄さんを殺して私も!!あの世でも生まれ変わっても結ばれましょう!!兄さん!!」


「あ、朱里?!」


「コラそこ!うるさいぞ!!」


「す、すいません…」


最終的に俺が風紀委員長に怒られこの騒ぎは幕を閉じた。

ていうか何で俺が怒られなきゃいけないんだ?むしろ俺は被害者だぞ。納得いかん。









「じゃあみんな、部屋割りのとおりに行くんだよ」


「は〜い!!」


生徒会長の指揮のもと、次々と生徒会役員共が旅館の中へと入っていく。


「あの…俺は…」


そう、何故か俺のしおりにだけ部屋割りが書いていなかった。


「ああ!いい忘れていたよ」


生徒会長が今気がついたみたいに手をポンと叩いた。


「君の部屋は無いんだ。突然参加だから」


「…で、本当のところは?」


「…(ニコニコ)」


「…」


「…(ニコニコ)」


「…」


「…(ニコニコ)」


「マジかよ?!」


俺は会長の黒い笑みで全てを悟った。本当に俺の部屋は無いのかよ…


「そうなんだ。だが解決策はある。誰かと同室になればいいのだよ!」


「え、ええ?」


この人は絶対何かを企んでいるだろ。


「しかしそれにも問題点があるんだよ…なんと各部屋に人数分の布団しかないのだよ」


この人、絶対狙ってた。絶対俺を嵌めようとしてた。


「だから君は同室の人と同じ布団で寝なければならない!」


「俺、帰っていいですか?」


「そうか。停学だな」


「やだなぁ会長。冗談ですよ」


何かこの人が会長になれた理由が分かった気がした。

ピロリン♪

「キャラクター紹介が更新されました」


春宮とうぐう経明つねあき ♂


この学園の生徒会長。

しかし、どうも頼りない雰囲気を醸し出しており、正直甘い。

だがそんな彼が生徒会長になれたのは、彼の人身掌握の上手さという隠れた才能のおかげなのかもしれない。

しかしそのことについて、生徒会合宿で隠れた腹黒さによることだと判明。

そこを注意しない風紀委員長を見る限り、彼もどうすることも出来ないのであろう。


「じゃあ誰と同室になるんだい?」


1、ここは普通に朱里

2、お目付け役の委員長

3、俺を気遣った西岡さん

4、この人(悪の根源)

5、まさかの風紀委員長

6、停学覚悟で帰る


「な、何だ?!この選択肢は?!」


1は一番妥当だけど、今日の朱里のおかしさは…

2…さすがに布団の中までもお目付け役にさせるわけには行かない

3…いくら何でも無謀すぎるだろ

4…なんか一番危険な感じがするのは気のせいか?

5…絶対嫌だ

6…なんでこんな選択肢が存在してるんだよ!


ピロリン♪

「新しい選択肢が追加されました」


7、筋トレ

8、妄想へダイブ

9、儀式


「何で現実逃避の選択肢が増えている?!」


「いいから早く選びなよ(ニコニコ)」


「…」


こんなに笑顔が凶悪な人は初めてだ。


「1…にします」


俺は無難な回答を選んだ。朱里となら一緒に寝たことはある。


「ふ〜ん…まあ無難な回答だね」


「いや、そうするって分かっていたでしょ…」


「じゃあ妹さんにちゃんと説明するんだよ?」


「会長の腹黒さをですか?」


「学校の電話番号は何だったかな?」


「や、やだなぁ…会長ほど優しい人なんてこの世にいませんよ」


くっ…何たる屈辱だ!俺ってまさかとんでもない合宿に来てしまったんじゃないのか?!

この後何されるか分かったもんじゃないし、まだ俺へのトラップは用意されているだろう。


「じゃあね。利口に生きれば何も怖くないんだからね」


「ソウデスネ」


お前が言うな。

そう思いながら俺は朱里の部屋へと向かうことにした。








コンコン


俺は朱里の部屋を軽くノックをする。


「はい」


「俺だ」


「兄さん?」


俺は扉を開けられて荷物を持ったまま朱里の部屋に入った。


「に、兄さん?一体どうしてここへ?」


「いや、会長にハメ…じゃなくて手違いで部屋がなくて…」


我ながら苦しい言い訳だと思う。

明らかに変だ。


「そうなんですか?でもここには布団が一つ…」


「俺は床に服でも掛けて寝るから大丈夫だって!!」


「そ、そういうわけにはいきません!」


あ、朱里…?何だか今日の朱里はちょっとハイなのか?


「是非一緒に寝ましょう!今すぐ寝ましょう!さあ寝ましょう!」


「うわぁあ!!」


俺はこの選択を軽く後悔したのだそうだ。

ん?何故に伝聞系?



リョウ…身長は173センチぐらい。引き篭り気味のためか、痩せ気味。髪の毛はまあ一般的な髪型(?)。面倒くさがりのためか、寝癖のオプション付き。


朱里…身長は160センチくらい。体型はノーマル(?)。髪の毛はセミロングで、時々三つ編みにする。寝るときはカチューシャを付けることも。


穂…身長は166センチくらい。登場キャラ一胸が大きい(多分)。髪の毛はロングで、サイドポニーテール。


仁…身長は175センチくらい。ツンツン頭。意外と筋肉が無い。


とりあえず今回はここまで。

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