病気になってしまう前に
「突然だけど、仕事やめてきた。」
学生時代からのグループLINEに報告した。
どうせ、皆「どうして?」「なにかあった?」など聞いてくるに違いない。そうに違いない。
「おつかれ!久しぶりに遊ぶか?打ち上げしようぜ!!!」
「おつかれ!!!!俺も辞める勇気ほしーー!!」
意外だった。まさかポジティブな言葉が返ってくるとは思ってるいなかった。
「そうだな、遊びたいけどどこで集まるよw」
「そうだな…一番良いのは地元に集まることだけど、今の皆の場所考えると大阪が一番いいんじゃね?笑」
僕らの地元は九州で就職で皆バラバラになってしまった。
九州に残った者、広島に行った者、大阪、東京、最後はアメリカ
皆がそれぞれ行きたい所に行ったのだ。
「アメリカから帰ってくるのいつだっけ?」
「たぶん、9月とか言ってた気がする」
「アメリカって今何時?」
「だいたい早朝とかじゃない?こっちと逆の時間帯だと思えばいいんじゃね?」
「じゃあ寝てるかな、LINEって届くのかな?」
「届くでしょ!全世界共通だよ?笑」
「まじで!?勝手に翻訳されたりするのかな?」
「いや、それはないだろ!笑」
いつも通り話題がズレていくのも懐かしい…
そういえば、皆が就職してからこんなに連絡するのは初めてだったな…
「皆は仕事どうなん?」
辞めた俺が聞くのはおかしいけど、皆の状況が知りたかった。
「俺の職場はほんとにだるい!時間通り終わったことないし、朝帰って昼間に出勤してる…もう慣れたけどねww」
流石大手のブラック企業、その分給料もいいんだろうな…
「おれん所はそんなにきつくないかな、朝が早いけど終わるのは夕方くらいやし、朝起きれたら大丈夫w」
パン屋の朝は早いんだったな、いつも寝坊してたこいつが成長してるんだな。
「わたしの職場は二人ほど大変じゃないよ、時間も普通だしバイトの子も居るからバタバタしないし、上の人が厳しいくらいかなww」
就職したばかりの時は辛い、無理!って駄々こねてたのにもう慣れたんだな
「お前の職場はどうだったんだ?」
話題は俺に…
あんまり言いたくないけど
「ひどい職場だった…」
「この一言で解決出来ないくらい酷かった。」
仕事内容わからないままお願いされるし、聞いたら怒られるし、見て覚えようとしたら、仕事しろ!って怒られるし
それでも頑張ってバイトの子を任せれるようになったのに同じ役職の人はやる気がなかったり、時間通りに来なかったり…
「元職場の話はやめようぜ?笑」
たぶん、このままだと皆に愚痴ってしまいそうだから
「打ち上げしてくれるんだろ?笑」
精一杯、話を変えた。
その時少しだけ心が痛んだ。