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無能お荷物の逆転!!異世界転移  作者: 今日も晴れ
第4章 セントフィル都市連合編 ~俺もそれなりに強くなります~
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第81話 これから 後編

 


 シンデ〇ラは子供たちに大人気だった。


 朝から会館を訪れ、

 いろいろと手伝いをしていると

 子供たちが退屈そうにしていた。



 以前ファナに物語がウケたこともあり、

 今回も俺は物語を語ってみた。

 するとこれが予想以上に人気で、

 そのまま物語の劇をしたいという話に。


 そんなわけで俺は現在、

 子供たちとシンデレ〇ごっこをしている。

 ちなみに俺はカボチャの馬車の役だ。


 いるの?って思ったが、

 シーナ曰くこの物語にカボチャの馬車は必須らしい。


 シーナを乗せて四つん這いで歩く。

 時折声を掛けると、

 背に乗ったシーナにカボチャはしゃべらないって怒られる。

 いやせめて馬の役がよかったよ

 生物ですらないなんてな


 他の配役は

 シンが王子様役

 シーナが灰被りの少女


 いじわるお姉さん役をなぜかリーナ先生

 ついでに継母役をサシャとかいう近くにいたエルタニアの人がやってくれた。


 子供たちは舞踏会に参加する貴族の役だそうだ。

 みんな思い思いに踊っている。

 楽しそうで一安心だ。


 ちなみに俺はお城の前に停められていた。


 そんなことをしつつ、

 交流を深めて午前中は過ごした。


 そして昼

 少し早いがイリオス州立中央学校に向かう。


 今日は一人だ。

 何を聞こうかな、

 そんなことを思いつつ

 例の建物に入るとエルマが叫んでいた。



「お待ちくださいですの!

 あと5分で終わるんですの

 だからあと3時間お待ちくださいですの~~」


「なんであと5分で終わるものを3時間も待たないといけないんですか?

 こら、離してください!!」


「いいえ、離しませんの

 ええ、離しませんとも!!」


 あ~~

 こりゃ日を改めた方がいいかね

 だめだ。

 エルマさんはダメな子だ。


「あ!!」

「ぁ」


 見つかった。

 見つかってしまった。

 回れ右して帰りたいのを堪える。


「ナツキさんじゃありませんの

 ちょうどよかったですわ」


 いや、

 それ俺にとってはちっとも良くない気がするんだが……


「ささっ!

 ナツキさんもこちらにいらしてくださいな」


 ええー

 行きたくねぇ~~

 周りを見れば、

 大半の人が何事も無いようにふるまっている。

 一部この騒ぎに驚いている人もいるようだが、少数だ。


 てことは……

 間違いない。

 常習犯だな


 職員の人も超ーめんどくさそうにしてるし。


 切実に帰りたい。

 セシリアの紹介ということでなかったら100%帰っていたところだ。


「どうしたんですか?」


「この職員さんが無茶苦茶言いますの!!」


 そりゃおめーだろ


「ナツキさんも説得を手伝ってくださいまし!」


「……」


 結局というか当然エルマの主張は通るはずもなく。


「納得いきませんの!」


「まぁまぁ

 でも明日の昼までに出せば、

 減点されるけど点数もらえるらしいじゃん」


「それはそうですが……

 満点でないのが許せませんわね」


「…………」


「どうかしまして?」


「ナンデモ、アリマセン」


 ぶつぶつ文句を言いながら

 エルマは課題を消化し始めた。


 ***************


 その後、

 課題を優先するエルマのお手伝いをしていると、

 エルマはなぜか俺を気に入ったらしく

 秘書(雑用)として雇いたいと言ってきた。


 迷う。

 エルマの秘書……

 地雷な気しかしないが、

 この場所は知識の宝庫だ。

 それに給金も悪くない。

 いくら手元には先の一件で

 かなりの額お金があるといっても

 今度いつ必要になるかわからない。

 あって困るものではない。


 それに仕事ができるのは、

 正直あり難い。

 ということで俺はイリオス州立中央学校の準職員なる仕事をゲットした。

 基本的には、エルマの秘書(雑用係)兼書庫の清掃・整理が主な仕事となった。



 帰宅後、レイにも俺が職をゲットしたことを話すと、

 レイもレイで道場に通うことを決めたらしい。

 今以上に強くなるようだ。

 いったい今以上に強くなってどうするんだろう?と思ったことはレイには内緒だ。

 セシリアは私用とかで2,3日戻ってこないそうだ。



 2日後、セシリアが連れてきたメリッサと言う人を紹介された。

 このメリッサさんは東海流最上級騎士らしく、

 セシリアの妹とシーナ、シンの護衛を引き受けてくれることになった。


 翌日、シーナとシンとお別れがやって来た。

 短い間だったが、楽しかった。

 また会おう。

 そう言って4人は旅立っていった。


 会館に残された子供たちも

 エルタニアの駐屯地に住まいを移すようだ。

 一気にさみしくなるな。


 子供達にはいつでも遊びに来てと言われた。

 時間ができたら遊びに行こう。


 セシリアは別の州を拠点としていて、

 その州に戻るとのことだ。


 こうして時間が過ぎ、

 新しい生活が始まる。



 俺は学校の準職員として、

 レイは道場の門下生として。




 *************



 地上より地下数百メートル


 暗闇の中で、

 何かが光った。


 淡い光が光り、

 消え、そしてまた光る。




 ――――――ピピッ――――――


 //敵勢力行動検知――――


 //強制起動プログラム実行

 ・・・失敗


 //起動プロセス確認開始

 ・・・伝達系統3列5番異常検知


 //修正プログラム実行

 ・・・失敗


 //強制終了後再起動実行

 ・・・実行不可



 ――――――ピピッ――――――

 //――実行

 ・・・――不可


 ――――――ピピッ――――――

 //――実行

 ・・・――不可


 ――――――ピピッ――――――

 //――実行

 ・・・――不可


 ――――――ピピッ――――――

 //――実行

 ・・・――不可


 ――――――ピピッ――――――

 //――実行

 ・・・――不可




 剣と魔法が満ちる世界の地下で

 電子音(・・・)が静かに響いていた。



お読みいただきありがとうございます

今日も晴れ

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