改変
俺の名前は桜木和人どこにでもいるしがない17歳の高校2年生だ。学校で友達とゲームしたり、サッカーをするのが最近の楽しみの普通の高校生。しかし、それは突如として降って来た。
ある日の午前3時。丑三つ時に突然窓から眩い光が部屋に差し込んだ。雷かとも思ったが雷はもっと眩しいし、生憎雨は降っていない、外を覗くと奇妙な光を放つ巨大なクリスタルのような物が
遥か上空からゆっくり降りてきている、
それは一つではなく、見える限りで4、5個は降りてきている。あまりに幻想的な物体に息も忘れ見入ってしまっていた、巨大なクリスタルの一つが地面に触れようとしたその瞬間クリスタルから閃光が
走り世界から色を奪った。
その日俺は夢を見た。
真っ黒な巨躯にひび割れともとれる赤い線が入った竜のような怪物。その怪物は破壊を尽くし世界を破滅に追い込む、しかし何故か竜はそこで永遠の眠りについてしまう。
その圧倒的な力と世界を壊滅一歩手前まで追い込んだ伝説は今にも語り継がれ、
その身に纏う邪のオーラとひび割れのようなレッドラインから邪竜と称され誰でも聞いたことがある御伽噺の中の一つである。
その竜が俺の前に立ち塞がり俺を喰わんと大きなアギトを開き、耳を劈く
咆哮。
「!!!!!!....全部夢か。」
胸に手を当てるとものすごい速さで鼓動してるのがわかる。恐らく現実離れしすぎた、しかしリアルな夢に恐怖したのだろう。
印象深い夢に若干の興奮を覚えながらも学校で友達に話してやろうと早足で学校に向かう。もっとも高校生にもなって昨晩見た夢を友達に語るなど馬鹿にされるのは目に見えている。
しかし、実際に見たこともない竜がリアルに表現され全身がビリビリするような咆哮を全身に受けることができる夢なんて滅多に、いや一生に一度見るか見ないかほどのレア物である、言わずには
いられない。
足早に学校に向かい教室のドアを破壊せんとばかりに勢いよく開ける、しかしもう1度振り返り丁寧に締める。昔マナーに厳しい友人の父親によく叱られたのでドアは振り返って丁寧に閉めるのが
俺のポリシーなのだ。
クラスを見渡すと8割の生徒が登校しておりそれぞれいつものグループに分かれて話をしている、しかし何故かクラスはざわついている。
そんな雰囲気を他所に俺は仲の良いやつらに開口一番で「すげー夢みちゃった!」
と言うが、
「お前も見たのか・・・」
とあまりに予想しがたい返しに俺は
「え?」
と素っ頓狂な声をあげてしまった。
話を聞くとクラスの全員が昨晩に怪物を夢で見たという、しかし一人一人見たという化け物が違うし、丑三つ時に降りてきた巨大なクリスタルの話をしても誰一人目撃していなかった。
クラス全員が類似した夢を見るなんて現象あるはずがないと、さっきまでとは打って変わって真剣に考えていると担任の笠原が入ってくる。
「早く席に座れ、お前らが言いたいことはわかるがとにかく落ち着くんだ、こちらの方々が説明をしてくださる」
と笠原が促すと廊下から神職の装束のような格好をした男が3人入ってきた。
「おはよう諸君、昨晩はいい夢を見れたかな?」
どうやらこの男達は今なにが起こっているか知っているようだった。
「紹介が遅れたね、私達はエスカリエ協会日本支部という組織のものだ。」
「昨晩諸君らは化け物を夢の中でみたと思う、しかしこれはクラス単位で起こっている出来事ではない、世界中で同時にこの現象が確認されている。」
ここで一人の生徒が手を挙げる。その挙げた手はまっすぐ垂直に伸び指先までピンと張っている、委員長の黒沢さんだ、黒沢さんは苗字のごとく光沢のある黒い髪にボブで顔立ちも整っている。
その上華奢と来たものだから非常にモテる。
「世界中で同時に起きているのなら私たちが夢を見ていた時間帯が日中の国はどうやって夢を見たんですか?」
ごもっともな質問だ。俺たちがたまたま寝ていただけで世界中の人が同じ時間に寝ているわけがない。
「君達は寝ていたから気づかないだろうが、遥か上空からエーテルと呼ばれる超巨大な結晶状のマナがこの世界に降ってきたのだ。
あぁ説明が飛びすぎたね、簡単に言ってしまえば今までこの世界になかった'マナ'と呼ばれる物質がこの世界にインストールされたのだ。そのマナと呼ばれる物質は生命あるもの全てに
取り込まれる、しかし今までなかった物質を取り込まなければならないものだから一度すべての生命が'寝た'んだよ」
この男が言うことが全て正しいとすれば俺がクリスタルが地面に触れた瞬間から記憶がないことが合致する。
「言っていなかったが、これは全て神からご信託があったのだ。いままでの説明に加え神はこう仰った。全ての生命あるものの魂に霊魂が刻まれた と」
「ここからは私たちの予測なのだが、君らの魂には昨晩みた化け物の霊魂が刻まれた可能性がある。」
現実離れしすぎた話に誰一人として声を上げることはできなかった。
製作時間1時間 続編は期待しないでください。




