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元リア充の後悔日記  作者: 桐谷翔
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メールでのやり取り ~ここから勝負は始まっていた~

 帰宅した俺は早速メールを確認。やっぱり美濃部から届いてた。


「カラオケの件ですがご希望の機種とかありますか?」


送信先は俺、桜木、相田、石田、飯倉だ。飯倉ってのは美濃部の言ってた希ちゃんのこと。


「いや、特にない。」


と、返信。


「おkです。じゃあてきとーに!そうだ、他にメールとどいてた?」


他...相田か?とか思ってたけど後から考えるとこれってあれだよな。


「いや、とどいてないけどー?」


「うむ、それは残念なのです。」


何が残念なんだか全くわかってなかった。当然といえば当然だが。


「んじゃ、宿題やってくるわ。」


ここでPCの前から離れて自室へ。ちなみに俺の行動範囲がリビングと自室、トイレ、風呂の間だけだという驚きの事実が存在していた。


たま~に、いやいや台所にも行っていたわけだが。


宿題を終え、風呂や夕食を済ませまたまたPCへ直行。いつもはオンラインゲームやったりそれに関するブログ見たりしてるだけだったがそのときからメールするっていうのが加わったな。


「メールが2件...?美濃部と相田か?」


思わず呟いてしまう。


「Kwu・・・だれだ。」


とりあえす美濃部に返信。


「ただいま戻りました!満腹なのです、軍曹殿!!」


んで、誰からかよくわからんメールを開く。


「桜木です。美濃部ちゃんからメアド聞きました。迷惑だったでしょうか...。」


うーん...とりあえず美濃部には不用意にメアドばらまかないように言って...。


「別に迷惑じゃないけど?これから雑談とかよろしくね。」


こんな感じのメールを送った。


「何!?もう飯を食ったのか!」


あ、乗ってくるんだ、美濃部。


「さー!いえっさー!唐揚げが美味だったのであります!!」


とりあえずこのテンションを続行し、テンションが戻ったところで注意しておく。


「迷惑じゃなかったですか。よかったです。これからお願いします!」


なんていうか新鮮。こんな感じだとは思ってなかったな。


「いつまで続くの、このノリ。」


美濃部から返信がきた。まずは桜木に返信。


「そういえばカラオケ一緒行くって聞いたけどカラオケとか好きなん?」


それから美濃部に。


「ここで終了。あと、メルアドそんなにばらまくな。↓こんなメールきたんだが。

桜木です。美濃部ちゃんからメアド聞きました。迷惑だったでしょうか...。

なんか居残りとかのときと違って新鮮だったわ。」


ここで桜木から返信。


「うん!大好きだよ!今からお風呂入ってそのままねるから。おやすみなさい。」


「お風呂いってら~。そしておやすみ。」


それにしてもどんだけ返信はやいんだよ女子っていう生き物は。それを二人同時にしのぎきる俺も俺か。


「きゅんってした?」


「意味わからんww」


「じゃあきゅんきゅん?」


「いや、ないって。」


「本当は?」


「いや、裏とかねーですから。」


この時点で俺は何も理解していなかったのだ。


「えー、つまらん!」


「まさかあれですか、俺が桜木のこと好きだとでも?」


「え...違うの?」


「違うよw」


俺も鈍いんだなぁ。もうちょい勘がよかったらここで気付いていたはず。そしてもう少し冷静になっていればよかったと今になって後悔している...。

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