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元リア充の後悔日記  作者: 桐谷翔
2/4

あれからの学校生活  ~そして春休みへ~

10話程度で完結する予定です。短い間ですが楽しんでいただきたい。

あの居残りが終わってから数日、昼休みに俺は友人である相田優太と美濃部愛と話していた。


ちなみにこの二人は恋人同士だった。俺がこんな文章を書いてる間にもきっといちゃついているに違いない。


いつものように3人で他愛もない話をしていたらそこに彼女がやってきた。


「あ、美濃部ちゃんおはよ~。」


相変わらず元気だなって思った。


「えっと、桜木だっけ?」


こいつって美濃部とも友達だったんだな。あんまり話しているのを見たことがないんだが。


「名前くらいちゃんと覚えろよ。頭いいんでしょ?」


この覚えろよってセリフ、文字だと乱暴な言い方に聞こえるかもしれないが普通に笑いながら言ってる感じだった。


まぁ、最初に会ったときからそんな感じのやつだとは分かっていたんだけどな。


「あれ?桜木と霧谷って知り合いだったの?」


「ん、ほら、英語の居残りやってたじゃん?あの時に会っただけだよ。」


「居残りで一緒だっただけで随分と親しげじゃないか。」


これは相田の桜木がきてからの第一声だ。


「別に親しくはない。ただ頑張って解いた問題の答え消されまくっただけだから。」


これは、事実。親しくなったとも友達になったとも思ってはいない。そもそも相手が友達だと思ってくれてないと自分からは友達って言えない性格なんだ。


「二人ともまだほとんど喋ってないんだよ?優くんがなんで親しげなんていったのかわかんない。」


「霧谷って結構友達以外には冷たいっていうか必要以上に接しようとはしないじゃん。その桐谷が明るくしてたから親しげだと思ったんだよ。」


俺が気づいてないだけでこんなことがあり得るんだろうか。


「この人ひどいんだよ!初対面なのに腕ひねって挙句のはてには頭たたいてきたんだから!」


「仕方ないだろ。答え消されたらああもなるわ。拳を握ってなかっただけ感謝しろ。」


あと、女子って頭と足以外に攻撃できる場所がないと思う。あの時は座ってたから頭にしただけだ。


「そろそろ昼休み終わるし帰ろうか。」


俺たちは彼女以外は全員2-3なのだ。なのになぜか2-1の前で話していた。


昼休みが終わる前に教室へ戻って授業の準備をする。


そして終礼後。


「桐谷ー、みんなで春休みにカラオケ行こうってなってるんだけど、桐谷も一緒にどう?」


カラオケ...実は中学に入ってから最初のお誘いだったりする。


「いいね、みんなって誰?」


「2-3の仲良かった組で行こうって話なんだけど、私と、優くんと、桐谷と石田と希ちゃん...と、桜木ちゃん。」


えー、2-3の仲良かった組じゃないのかよってツッコミを脳内で高速で行う。


ちなみに石田と希ちゃんっていうのは準リア充だったりする。誰もが認めているのに本人たちだけが認めてないっていうやつ。


「えー、なぜ、桜木?不満ってわけではないんだけどさ、気になる。」


「桜木ちゃんが?」


「いや、あいつがなんで参加してんのかなって。」


「この話したら私も行きたいって言ってたから。」


「そうですか、了解です。」


まぁ、美濃部と友達ならそうなっても不自然ではないか。


「そういうわけで連絡用にメアドを教えてもらえると助かるんですが、桐谷ってケータイもってなかったよね。」


まぁ、使わないし今ももってない。


「うん、もってないな。でもメールだけならアドレスあるよ~、パソコンの。」


「え、自分の!?」


「共有だね。」


「じゃあ迷惑じゃない?」


「メールすんのは俺くらいだから問題ない。」


「そっか、じゃあメアド教えて。」


メアドを教える。美濃部はメモを取っていた。


「優くんにも教えていい?」


「いいよー、雑談相手ができるのは大歓迎だしな。」


こんなやりとりをしたあといつも通り俺は一人で家へ帰った。


春休み開始まであと1週間!

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