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六曜シリーズ

仏滅

作者: 尚文産商堂

仏滅(ぶつめつ)、それは釈迦が死ぬことを意味し、全てにおいて凶であるという日のことを言う。

できれば、結婚式も避けるべき日ということではあるが、逆に言えば、そんな日だからこそのプランなんかもある。

「ねえ、本当に仏滅なんて選んでよかったのかしら」

妻が、心配そうに式場で言っている。

「息子が選んだ日だ。それに安いしな」

仏滅の日は、必然的に祝い事の件数も減るため、結婚式場は安いプランを作っていたりするのだ。

今回の結婚式は、息子が主役となる。

値段が安いだけで、ほかの種々雑多は同じなので、いいという人もいる。

私なんかはそう考えるのだが、妻は少し心配しているそうだ。

「別に心配することなんてないさ。大丈夫だってさ。仏滅とか、大安とか、そんなのは迷信だよ」

私が妻を励ますと、ちょうど音楽がかかって結婚式が始まった。


それから10年、息子夫婦は子供を2人儲け、幸せに暮らしている。

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