『冴えない中年ロイ、辺境で拾った少女たちと世界を変えることになるとは思いませんでした　～地味で冴えないおっさんですが、追放少女たちの保護者やってます～』

冴えない、地味、くたびれた──。
元・王都のギルド戦術顧問だった中年男・ロイは、時代遅れと見なされ追われるように辺境へ。

そこで出会ったのは、過剰な力、制御不能なスキル、理解されなかった能力を持ち、理不尽に追放された少女たちだった。

火を恐れられた少女。
神を宿した無感情な少女。
そして、機械を操る毒舌少女──。

ロイは戦えない。ただし、戦わせずに勝たせることならできる。

少女たちのスキルの真価を見抜き、“冴えない支援術士”は再び立ち上がる。

「戦術なんてのはね、派手な魔法より地味な連携さ」

地方のギルド、くすぶる才能、崩れた信頼。
少しずつ、でも確かに変わっていく。

これは、冴えない中年男と、居場所を失った少女たちが、互いの力で世界を変えていく、静かな戦いの物語。