2/4
緑のスレード
「お目覚めになった」
大勢の人々のそんな声で、少年はゆっくりと目を覚ました。
とても高い、そして赤い天井が見える。
少年が半身だけを起こすと、
「ネムレス様、ネムレス様」
と、またも人々の声が。
なんのことか分からない顔の少年に、一人の男が言った。
「主神ネムレス降臨」
その後、少年の居る場所は衝立で仕切られ、男から、こう言われた。
「お前は、もう逃れることは出来ない。神になったのだ。気の毒なことだが、あいつらは、それでなきゃ生きていけないからな。」
そう言った男の顔は、少し緑がかっている。
男の名前は、スレードといった。
「今から、お前はネムレスだ。その前のことは、俺は知らん。この世界は狂っている。狂った世界の狂ったヤツらには、神がどうしても必要なのさ。お前には、まだ分からないだろうがな。」
高圧的な態度でスレードは、そう言いながらネムレスに哀しそうな瞳を向けた。




