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いっこしたの次元の日常。  作者: konakun.
6/8

その4 友人。

?「イエロー、一緒に昼ごはん食べよー」


?「いいよー、モモはどうするー?」


モ「じゃあ私も」



いつから私がぼっちだと錯覚していた?なんちって。私には仲良しと言って差し支えない友達が2人ほどいる。私「モモ」と、「アオ」、「イエロー」合わせて3人なので、まぁ日常系が成立する最低限ぐらいか。親密度と言うか仲良しの度合いもよくある日常系の作品ぐらいである。世間話/恋バナ/なんか、の段階で表すなら恋バナの1~2割手前ぐらいだろうか。



ア「ねーねー弁当見せてー…って黒っ!?」


さぁ、イカれたメンバーを紹介するぜ!…って酷いなこれ、ちゃんと普通の子たちだぞ。てか黒い弁当って何だ。焦げてるのか。

この子はアオ。青髪だから私が名付けた。基本はショートヘアで、右側に白いリボンを着けている。

青髪系はクールというイメージに背いた元気な子枠だ。割とテンションか高めなことが多いし当然ムードメーカーでもある。要するにボケ役。



イ「今日はイカ墨パスタにしてみたの」


この人はイエロー。柔らかめなロングヘアーに前髪だけちょっとはねてる金髪もとい黄色髪だ。「キイロ」でも良かったのだが語感がいまいち悪いのでちょっと変えてみた。てか弁当にイカ墨パスタとか正気か。絶対生臭いだろ。

とりあえず紹介に戻って、イエローはいわゆるお姉さんポジションに就いている。面倒見がいい私たちのまとめ役なのだが、またしてもイメージに背き、結構食べる人だ。具体的には次郎の小ぐらい…まぁ、女の子にしては大した量だと思う。



ア「モモの弁当は…おー、ご飯に梅干しだー」


イ「日の丸弁当ってやつ?」


そう、日の丸弁当とは、白いご飯に赤い梅干しをのせて、日本の国旗、すなわち日の丸に見立てた弁当である。平安時代からの由緒ある日本の心、世界に羽ばたく日本の魂、そう、Japanese soulだ。



イ「…そういえばおかずは?サラダだけなの?」


ア「サラダだけ…もしかして忘れた?w」


ふふ、姉のフェイクに見事にかかっているようだな。手の込んだ料理を作るのが好きな姉に限ってそんな手抜きするはずがなかろう。そう、この弁当は一見するとただの日の丸弁当であるのだが、表面のご飯に肉そぼろを仕込ませているのだ。その下にご飯が再び入ったあと、更に下に行けば炒り卵と海苔おかかの層もある。つまりは1段と見せかけて驚きの7層構造なのである。ちゃんとサラダもついてるので栄養的にも良しだ。



ア「やっぱりこれだけじゃ寂しそうだよねー」


イ「じゃあイカ墨パスタちょっとあげようかな、ほら」


えっ、ちょ、何勝手に始めちゃってんの。いらんから、いいから。てかご飯にイカ墨パスタ添えるとか炭水化物on炭水化物じゃん。やべぇよ、まだ序の口な気がするのに。



ア「ほー、これは赤と黒で……あと黄色でドイツ!」


イ「黄色かぁ……クリームパンなら持ってるわよ」


ア「よし!割って中のクリームいれy

モ「ヤメロ!」


ア、イ「「ごめん」」


ちなみにわざわざカスタードクリームを投入してドイツにしなくても、白と赤と黒でイエメンという国の国旗になるそうだ。私の弁当の場合白の比率が尋常じゃなく高いが。





コーン♪ (謎チャイム)

時は変わって…



イ「ねぇ、カフェ行かない?」


放課後、イエローの提案により私たちはカフェへと立ち寄ることになった。放課後、友人たちとカフェでお喋り…いい青春だ。そうでしょう?



ア「私ココアにする!」


イ「あっ、フレンチトーストの期間限定味出てる、これにしよっと」


アオはコーヒーよりココアの方がお好みなようだ。本人曰く「苦いのやだー」とのこと。アザトイ。

発案者イエローは何やら「クレームブリュレコーヒーモカフレンチトースト」なるものを頼むらしい。なげーよ、とか言ってしまう辺り私は一人前のJKにはなれなさそうだ。なんなくていいけど。自分で言っといて定義も分からんし。

そして私は…



モ「これで」


店員「クリームソーダですね、かしこまりました」


そう、クリームソーダだ…。鮮やかな緑色と純白の対比、喉を痛快に刺激するメロン味と優しく積もった雪のようにとろけるバニラ味、そんな出逢うべくして出逢ってしまった運命の2人が織り成す甘い世界…。世界よ、いや、宇宙よ、これこそが人類の生み出した最終兵器、その名もクリームソーダだ…!ハハ、フハハハハハハハ!!



イ「心の声出てるわよ」


ア「完全に不審者のそれ」


モ「えっ」





店員「お待たせしました、こちらココアと、クリームソーダです」


ア「わーい!」


モ「来た…!」


勝負の時はそう待たずしてやってきた。緑と白、どこから攻めてやろうか。それともいきなりおまけの赤、さくらんぼを食べてしまおうか。この思考にかける時間は5秒以内が望ましい。何故って、溶けるからに決まっている。白の緑が混ざりきった最初からクライマックス状態にしてしまうのは、クリームソーダというあの体裁に失礼ではなかろうか。何のためにソーダの上にアイスが乗っかるという構造をしているのか。それはもう「最初は分かれた状態で食べろ」という店側のメッセージであることは自明の理だ。

私は5秒思考し、初手を決めた。緑、そう、メロンソーダ部分だ。白い手に染まらぬうちにストローで一口飲み込む。


モ「っっっっ美味ぇ……」


なんと言うか……食レポのための語彙力を先程の語りで使い果たしてしまったので説明できないのだが、とにかく美味い。めちゃくちゃ美味い。シアワセダァ…




ア「ごちそうさまー!」


イ「ごちそうさまでした」


モ「ごちそうさま」


はい、都合のいいカットです、ごめん。なんか話す事が思いつかなかった、というかクリームソーダに対する全力の独白でエネルギーを完全に使い果たしてしまった。そんなわけで私は早く帰りたいので、今日の語りはここまでとしよう。とりあえずクリームソーダは神。

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