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いっこしたの次元の日常。  作者: konakun.
1/8

その1 一日。

ピピピピ、ピピピピ


「朝だよー、起きてー」


「…んー、……おはよ」



私は普通の学生だ。念の為言っておくが名前紹介ではない。身分を教えたまでだ。

そしてこんな誰でも思いつきそうなネタをなんでわざわざ書いたのかって言われると…まぁ、とりあえず次に移ろう。


私は布団からゆっくりと起き上がって、朝食が並んでいるであろう食卓へ眠たげな足取りで向かった。



「…いただきます」


食卓には、にぎりたてのおにぎりが並べられていた。こう、出来たて熱々のおにぎりを食べると、「ああ、これが日本の心なんだな」と感じることがある。感じた所でその先は何もないのが惜しい。



「おいしい…」


でも、やはりおにぎりは美味しいと思っている。異世界転生した先でおにぎりが食べられない人を可哀想だと思う程度には。多分一般人から異世界の勇者に成り上がって俺TUEEEEな日々を過ごしてる人も内心結構悔しがってるんじゃないかと思っている。多分だけど。とりあえずこのお話はそんなのとは無縁なので安心してほしい (?)。




「…ふぅ」


諸々の支度を済ませた所で、そろそろ学校に行こうかと思う。


…「色々省略しすぎだろ」というツッコミを受け取る頃合いだろうが、まず考えてみて欲しい。

今のところ、私を示す情報は「普通の学生」以外にない。年齢どころか性別、果ては種族すらまだ明かしていない。そんな中で着替えとか朝風呂とかのシーンの描写を事細かにしたとして、一体誰が得をするというのかって話である。もしくは天文学的に低い確率で得する超上級者の読者さんがいるかもしれないがここでは想定していない。

あえてここで言うなら、私は人間の女子だ。早く学校に行かせてくれ。




「いってきます」


「いってらっしゃーい」


家から学校までは、普通に徒歩で通えるぐらいの近さだ。あいにく通学路を共有する友達はいないので、登校は基本的に1人。寂しくは…ない。


そして、あれこれ考えてるうちにいつの間にか学校に着いた。あれこれの内容は気が向いたら教えるかもしれない。一つだけ言えることは、日によって違う。当然か。



「始業まであと10分…ま、いつも通り」


そして、長い前置きもここまでにして、いよいよ学校生活という本編に突入することになる。これから私の綴る一日が始まる…









…と思ったでしょう。


この世界はたった今消えようとしている。そう、たった今だ。

誰にも知られることなく一瞬で消えて、そして記憶からもその世界の存在は無くなるかもしれない。

だってこの世界は…


















「おい、寝てる奴ら起きろ、帰りのホームルーム始めるぞ」



「…ん」



だって今の世界は夢ですから。


夢は一瞬で覚めて、その記憶は9割方彼方へ飛んでいく。そして他の誰もその内容なんか知るわけない。

というわけで嘘はついていない。すごいでしょ。いや、そんなことはないか。私が書けるぐらいだから多分n番煎じとかだと思う。


まぁそんなことより考えてみてほしい。

もしも、今起きた現象と逆の事が起きたら。




─────────────────────


キーンコーンカーンコーン


 キーンコーンカーンコーン



「ふぅ、終わったー」


勉強は…死んでもやりたくないという程ではないが、お世辞にも好きではない、と思う。ちなみに勉強が嫌いという中学2年生は約6割いるらしい。正直もっと居そうな気がするのだが、尚も2017年のデータらしいので今は分からない。

そんな時間を終えて、まっすぐ家に帰るなり、カフェとか商店街とかに寄るなり好きにできる時間だ。



「さて…」


今日の放課後は、ゲームセンターに行くことに決めた。最近ハマっているのは音楽ゲーム、略して音ゲーである。大会なんかだと男子が多いイメージだが、女子だってやっている。目立っていないだけだ。



『コインを入れてね!』


促すようにゲームのイメージキャラクターが言ってくる。今から入れるからもう少し待っててくれよ。



チャリン


『モードを選択してね!』


さて、始めようか。この遊戯は爽快な気分を味わわせてくれる。今日の解説ほか色々と疲れた私の気分もきっと晴らしてくれよう。




ピッ



『ゲームスタート!』






─────────────────────




ピピピピ、ピピピピ



「朝だよー、起きてー」


「…んー、……おは…あれ?」



「あれ、ゲーセンは?今日の授業もう終わったよね?」


「何言ってるの、まだ朝だよ、これから授業だよ」


「……」




「ふえぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」




想像して欲しい、夢の中でささやかな爽快感と幸せを感じていた最中に現実に引き戻される。しかも授業という取り分け楽しいわけでもない時間をリスタートするときた。



(´・ω・`)


今回のはまだマシだが、もう少し夢を見る時間が伸びて、(夢の中で)一日が終わり、さあ寝ようってなった時に目覚めてしまおうものなら、軽く死にたくなる。まぁでも死んだらいけないので、仮病とか使って休みたくなること請け合いだ。しかし世間はそんな理由での欠席など受け入れてくれないだろう。酷い。世の中は世知辛い。





「んじゃーホームルーム終わるぞー、起立」



「……」スクッ



「礼」



「……」コクッ




語ってたらホームルームが終わってしまった。さっきの回想と言うか被害妄想っぽいなんかの上じゃない本当の放課後が来たのである。

今日はどこに行こうか、何をしようか。


…いや、今日はまっすぐ帰ろう。なんというか精神に来た。帰ってきた後、ふかふかのベッドに直行するというのは、外で遊ぶ以上の価値を持つことがたまにある。そうだろう。やっぱ寝るって素晴らしい。




さて、今回綴るのはここまでだ。また気が向いたらこの独白のような何かをまた記すかもしれない。もし気に入ってくれたなら有難い限りだが、次はいつになるかは分からないので、気長に待って欲しい。

それでは、ごきげんよう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初主人公は男かなと思いましたが、実は女の子だったのですね。そして世界が消えていくというので何かその世界に重大な危機が発生して主人公が立ち向かう形式の話かと思ったらまさかの夢オチだったとい…
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