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メッセージを見てくれたんだと思ったら、嬉しくて勝手に頬が緩んでしまう。


「連絡するよりここに来た方が早いかと思ってさ。」


「そんな。私病院に来てなかったら、だいちゃん待ちぼうけだよ?」


「うん、でも会えただろ?」


「そうだけど。」


「何かあった?」


そうだった。

会えるかと聞いたのは私なのに、だいちゃんが来てくれたことに舞い上がってしまっている私はもう重症だ。それに、思いもよらず突然すぎて心の準備がまだできていない。


「えっと。お母さん、経過が順調で、一通りリハビリが終わったら退院なの。」


「そう、よかった。」


優しく笑いかけてくれるので、私の胸はぎゅーっと苦しくなる。


「だいちゃんのおかげだよ。私のこと支えてくれたから、私も頑張れた。」


「うん。」


「あの、その、嘘の恋人になってくれてありがとう。とても助かりました。」


何だか気恥ずかしくなってきて、私は視線をそらす。

さっきから私の胸をぎゅうぎゅうさせるものが何なのか、わかってるんだ。

鳴りやまないドキドキが、私の体を支配する。


本当は、好きですって言いたい。

なのに、言葉が出てこない。


「咲良。」


名前を呼ばれて、高まる緊張で真っ赤になってしまった顔でだいちゃんを見あげる。

緊張で余計心臓が張り裂けそうだ。

そんな私にだいちゃんは優しく微笑んでから、


「咲良、恋人の契約なんだけど、契約更新してもらえないかな?」


「…え?契約更新?」


またおじいさんに会いに行くのかな、なんて頭を過ったのに、


「終了日は無期限で。」


言われた意味がわからなくて、私は首を傾げる。


恋人の契約更新を無期限で。

無期限?!

はっとなってだいちゃんを見ると、真剣で熱っぽい視線を向けられる。


「それって。」


「咲良が好きだ。俺と付き合ってください。」


あまりの衝撃に私は頭が真っ白になった。

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