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電車を降りてから高台の方に10分程歩くと、暖かみのあるクリーム色の建物が見えてきた。

ここがだいちゃんのおじいさんが暮らしている老人ホームだ。

入口で訪問者の記名を済ませると、おじいさんは今談話室にいるというので、だいちゃんの後に続いて中へと進んだ。


談話室に近付くにつれて、ちゃんとだいちゃんの彼女が務まるかしらと不安になって胸が詰まりそうになる。

ああそうだ、こんなとき手のひらに人と言う字を書いて飲み込むといいんだ。

こんな気休めなことくらいしか頭に浮かばなくて、必死に手のひらに人と言う字を書いていると、いつの間にか振り向いていただいちゃんにクスリと笑われた。


「緊張してるの?」


「…だって。」


「堂々としてたらいいよ。」


だいちゃんは私の頭をポンポンとすると、おもむろに私の手をつかんで広々とした談話室へ入っていく。


だ、だいちゃんっ。

手!手繋いでるっ!

違う意味で緊張するっ!


動揺する私にだいちゃんは優しくふわりと笑ってから、


「この方が彼女っぽいでしょ。」


と、耳元で囁いた。


そうだけど。

そうかもだけど。

私をキュン死させる気なのだろうか。

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