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病室に行くと、父の姿はなく母は起き上がって本を読んでいた。

私とだいちゃんが顔を出すと、目を丸くする。


「お久しぶりです。津田大地です。覚えていらっしゃらないかもしれませんが…。」


だいちゃんが話し終わらないうちに、母は前のめりになって口を開く。


「あら、あらあら、大地くん?わぁ、懐かしいわぁ。こんなに大きくなっちゃって。お母さんは元気?」


「はい、元気にやってます。これ、お見舞いです。よかったら食べてください。」


だいちゃんが先程のカフェで買った可愛い紙袋に入ったプリンとゼリーを差し出すと、母は目を細めて喜んだ。


「それにしてもあなたたち、いつの間に?あら、もしかして咲良が言ってた彼氏って大地くんのこと?」


「えっ?!」


「昔から言ってたのよ、だいちゃんと結婚して桜井咲良になったらさくらがいっぱいだって喜んでたわよねぇ。あ、でも今は津田さんよね。」


「ちょっと、お母さんっ!」


さっきカフェで私が言い淀んでいたことを、母はあっさりと暴露した。

慌てる私に母は更に追い討ちをかける。


「大地くん、咲良をよろしくね。あら~もうっ、生きる勇気がわいたわぁ。」


母のその一言で、私もだいちゃんも否定することができず、ただ愛想笑いを浮かべるだけだった。

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