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一章

私、水沢咲良はただいま大ピンチに見舞われている。


普段なら定時上がりでその足で病院へ寄るところ、今日はいつもより残業で少し遅くなってしまった。

病院の面会時間は午後8時半までだ。


ただでさえ遅れているのに、2人組の酔っぱらいのナンパに絡まれ行き場を失っている。

急いでいる上に残業で疲れているのに、ナンパとか更に疲労感が増す。

私は一刻でも早く病院に行きたいというのに。


「だから、困ります。」


「いいじゃん、1杯だけだから。俺たち奢るよ。」


そんな怪しい誘い、誰が乗るのだろう。

彼らはわりとイケメンではあるけど、茶髪にピアスで眉毛が細くてとにかく見た目チャラい。

チャラい男は正直好きではない。


そもそも、社会人1年目で大学時代から付き合っていた彼と別れてから、仕事漬けの日々を送ること早5年。

恋愛することも忘れたし男の人と絡むことも煩わしくなってきているこじらせアラサー女子の私。

そんな私によく声をかけたなと、別の意味で感心する。


いや、今はそんなことを悠長に考えている場合ではなかった。

早くこの状況を打破しないと。

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