お風呂と嘘
書いていて思った。まだ5歳やんっといや、最近の子は成長がバリバリに速いと聞いたことがあるような・・・
夕食を食べたあとは、菫さんが事前にお風呂を用意していたため菫さんと一緒にお風呂に入った。
浴室は大きめで、私の家の2倍はある浴槽にはお湯がはってあった。
「ひろ~い!」
「広いでしょ~」
先に服を脱いで入った私は思ったまま言うと、あとを追うようになにも纏わぬ姿で優しく微笑みながら入ってきた。
私はお母さん、お父さん以外の人と入ったことがなかったので菫さんのなにも纏わぬ姿にドキドキし恥ずかしくなり視線を反らしてうつむいてしまう。
スタイルがよく白い肌どこか妖艶な感じが出ている菫さんに子供の私でもなにかこう奥からくるなにか私でもわからない感情で落ち着かない。
「?ん友理ちゃんどうしたの?さっ身を綺麗にしましょうね~」
お風呂ようのイスに座らされ、菫さんが優しく私の体を菫さんが手で隅々まで丁寧に洗っていく。私はなすがまま終始菫さん洗われた。
「はい、終わり~私は体を洗ってるから友理ちゃん先に浴槽につかってね。あつかったら蛇口をひねれば水がでるから調整してね。」
泡などを菫さんによって流してもらった私は言われたままにお湯を張った浴槽に浸かる。温度は調整してあったのか温めで私にはちょうどいい温度だった。
私は菫さんのほうに視線を向けると菫さんは私に背を向け体を洗っている最中で私の視線は菫さんの背中にある大きな傷に釘付けになった。
私の視線を感じたのか菫さんは顔だけこちらに向け私の視線の先をたどり、しまったという表情をし菫さんは体を前に、背かを隠す。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばらくお互い沈黙し、浴室は静寂に包まれる。
「菫さんその、背中・・・」
最初に口を開いたのは私だった。無意識だった。気になった。だから、聞いてしまった。
「・・・む、昔私通り魔に刃物で背中を斬りつけられたね、そ、その時の傷痕なの!」
動揺・焦り、時々つまりながらも傷痕について教えてくれた、けれどなんでだろうそれは嘘なんだとわかってしまう。
けれど、これ以上は踏み込んではいけないと私の中では警告をはっしていた。
なので、私はそれ以上踏み込まなかった。
「痛そうだった。」
「昔の傷だから今は痛くないわ、それにごめんなさい、醜いものを見せてしまって」
そう、言って菫さんが笑いかけてくれるがどうてだろうひどく無理をして笑っているように私には見えた。
「菫さんの身体は醜くなんてありません!綺麗です!」
「そう、言ってくれてありがとう友理ちゃん・・・」
少しは元気の戻った菫さんは自身の体を洗って私が出ると言うまで一緒にお風呂に浸かった。
お風呂からあがると、菫さんが拭こうとしてくれけど、お母さんやお父さんが出た濡れたままの姿でいると湯冷めをして風邪をひいてしまうと言っていたのを思いだし、菫さんも私のことをしている間その濡れたままなので湯冷めして風邪をひいてしまうかも知れないと思い。
自分でするといい断った。
断った時の菫さんはすこし残念といった表情をしたけど私にタオルを渡して、自身の髪や体を拭き始めた。
途中に服!と、思ったけれど、すぐにその心配はなくなった。
先程の菫さんがお母さんに話に行った時に私の着替えも預かって帰ってきていたため、着替えがないとあわてることはなかった。
ホッとした私を見て、なければ私の服を貸してあげてたっといいだぼだぼ服を着た友理ちゃんもいいわね~と楽しそうに言っていた。
だぼだぼ?よくわからないけれど菫さんがもとのように戻ってくれて私は嬉しかった。