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ドロップアウト・ワンダーワールド  作者: 玉樹詩之
第五章 ~治癒の村~
59/204

~第五章のあらすじ~

 ※あらすじはネタバレも含みます。

 ・最新話をすぐに読みたい!

 ・これまでの話を簡単に読み返したい!

 ・ネタバレがあっても、とにかく話の内容を知りたい!

 など、ネタバレに寛容な方。または簡単に作品を知りたい方、読み返したい方。に推奨しています。




 治癒の村を目指して出発した初汰たちは、ひたすら北上して深い森の中に突入した。治癒の村を手中に収めようとしている国家軍と相まみえるかと思われていたが、運よく事は順調に進んでいるかのように思われていた時、聞いたことも無いような鳴き声が聞こえ、クローキンスが威嚇射撃を行う。すると生い茂っている木の一本から男が落下してきた。男は綺麗に着地を決めると再び木の上に戻って行き、複数の黒影が木々を飛び移って奥に逃げて行くのが見えた。どうやら初汰たちは監視されていたようであった。

 初汰たちは監視員を捉えるために木々を飛び移る影を追うのだが、まんまとおびき出し作戦にハマってしまい、初汰たちは捕まってしまう。

 獅子民の巧みな交渉術のおかげで監視員の一人から治癒の村、リカーバ村の情報を聞き出すことに成功する。どうやら村は乗っ取られてしまったようで、奪還の協力をしてくれるなら束縛を解く。という事となり、獅子民はその奪還作戦に了承し、初汰たちは解放軍と名乗る者たちと共にリカーバ村を取り戻しに行くこととなる。

 すぐに作戦を決行するわけでは無く、初汰たちに現状を把握してもらうためにまずは解放軍の拠点へ向かう事となる。そうしてそこで「ルーヨン」と言う女隊長から、リカーバ村の位置や潜入するための道。その他解放軍の現時点での戦力などを伝えられ、初汰たちは仮設家屋で就寝する。


 翌朝、初汰たちは奇襲によって目を覚ます。すぐさま外に出ると借り拠点は火の海となっており、何とか最低限の鎮火をしている最中で、借り拠点に誰も居ないことに気が付く。裏切られたのか、それとも攫われたのか。意見が割れる一行だが、獅子民が拠点から森の方へ続く裸足の足跡を見つけ、とにかく今はその足跡を追ってみることとなった。

 ある程度森の中を進むと、少し開けた場所で倒れた解放軍の一人を見つける。その男は、村の奴らに襲われた。と言って意識を失ってしまう。

 初汰たちは再度森の中を探索するのだが、その道中、初汰は生い茂る木々のせいで獅子民たちの背中を見失ってしまい、一人はぐれてしまう。

 途方に暮れていた初汰だったが、そんな彼の前に現世での旧友、火浦花那太とその側近、和場優美が現れた。


 一方獅子民たちは初汰とはぐれたことに気が付かないままリカーバ村の潜入口付近まで来てしまう。三人が草むらの陰に身を潜めていると、少し遅れて初汰? がやってきた。不審に思った獅子民はカマをかけてみることにした。すると初汰らしき人物がそれに答えるよりも先に、木々の間を抜けてルーヨンが姿を現した。すると変化がバレてしまった部下を突然刺し殺してしまう。その正体は先刻森の中で出会った、気を失ったはずの男であった。ルーヨンは無慈悲にも部下を切り捨てると、今度は獅子民たちにその刃を向け、三人で潜入して村への道を確保して来いと脅しをかけた。反抗するにも囲まれてしまっている獅子民たちは、実質従うという選択肢しか存在せず、三人は小さな穴をくぐって大きな木の柵の向こう側へ潜入する。

 木の柵の向こう側は今までと全く同じ風景が広がっていた。そこには先ほどまで見ていた木々の他、変わっている点としてはたった一つだけ小屋があった。とにもかくにも情報収集が必要だと思った三人は、小屋を調べることにした。開けっ放しになっていた窓からスフィーとクローキンスが侵入し、誰も居ないことを確認すると獅子民も合流する。しかしその短い間にクローキンスの姿が消え、スフィーと獅子民二人で部屋中を探索して、クローゼットの中の隠し部屋を発見する。するとその奥には捕らわれたクローキンスと、がたいの良い男が一人立っていた。ここでまた獅子民の交渉術が炸裂し、ルーヨンたちが名乗っていた解放軍と言うのは偽りだという事が判明し、その上獅子民たちは解放軍から寝返り、村の防衛を手伝うことを契約にリカーバ村へ案内してもらうこととなる。

 男の名はゴランと言い、彼の協力のもと獅子民たちは隠れ古里、リカーバ村にたどり着く。


 その頃初汰は旧友と刃を交えようとしていた。と言っても花那太は盲目なので直接的に対決となったのは優美であった。

 花那太が創作の力によって具現化させた梢子棍しょうしこんを、強化の力を扱う優美が持ち、初汰との一騎打ちが始まる。

 序盤は五分五分だった戦いも、次第に初汰が押されて始め、ついにトドメが刺されるという時、花那太の気まぐれによって初汰は命を拾う。


 一方獅子民たちはリカーバ村に到着し、幻覚を見せて魔力を吸い取る花畑や、魔力貯蔵庫の説明を受けながら、ゴランの案内で村長の家に案内される。

 村長の名はリーカイと言い。白髪白髭の老人であった。獅子民はこの村に訪れた理由を素直に打ち明け、薬を譲ってもらう代わりに村を守る。と言う契約のもと、協力関係を結ぶこととなる。

 その後一旦ゴランの家で休息を取りながら、村の詳しい事情を聞かされ、獅子民たちは一層この戦いに力を入れる決意を固める。そしてその流れで作戦会議を始め、わざとゲートを開けっぱなしにして敵を誘い出す作戦に決定となる。これには初汰の連携も不可欠なので、一度初汰に連絡を取った後に、リカーバ村防衛作戦が開始される。


 作戦の説明を受けた初汰は、戦闘で疲れてはいるものの、何とか潜入口付近で待機しているルーヨンたちを見つけ出し、村へのゲートを見つけた。と言って誘い出す作戦の実行に移る。

 村を奪取しようとしているルーヨン隊がその話を聞き逃すはずも無く、まんまとゲートまでの案内を終えると、まずは部下たちがゲートを通ってリカーバ村へ向かい、続いて初汰がゲートを通ろうという時、その二の腕をルーヨンががっしりと掴んだ。どうやらルーヨンだけには作戦がバレていたようで、それに加えて初汰のことが気に入ったようで、力ずくで連れ去れと言い出し、勿論それに反抗した初汰はルーヨンと戦闘する羽目になる。


 それと同時刻、リカーバ村に招き入れられた雑魚兵たちを迎え撃つため、獅子民たちは陣形を完璧に整え、準備万端であった。それにリーダーであるルーヨンも来ないため、獅子民たちは圧勝を収める。

 その裏では連戦を強いられ、更に予想以上にルーヨンの個人力が高かったことも関り、初汰はまんまと捉えられてしまう。ルーヨンの魔法によって石化させられてしまった初汰は、そのまま小型飛空艇に乗せられ、ルーヨンとともにアヴォクラウズ目指して飛び立っていった。


 そんなことは露知らず、勝利した獅子民たちは再び村長宅に招かれ、そこでリーカイが咎人の一人だと告げられる。その他にもリーカイがアヴォクラウズから逃げてきた経緯や、リーカイの能力、「生成の力」についても話を聞き、最後には報酬の話となった。その話の中で、薬草をあげるだけでなく、この村に隠していた、リーカイが亡命に使った小型飛空艇を貸してくれるということになる。もしかしたら自分の身体を取り戻せるチャンスかもしれない。そう思った獅子民は飛空艇を借りることにする。と言っても運転することは出来ないので、運転はクローキンスに任せ、貰った薬草をユーミル村に届ける役目はスフィーが担った。


 そうして急ぎ飛空艇の整備を進め、その夜には、偶然にも初汰を追うような形で獅子民とクローキンスも空高く、アヴォクラウズを目指して飛び立っていくのであった。

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