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無機質な腐敗  作者: 望月笑子
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このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

簡易裁判所とは、訴訟額140万円以下の請求にかかる民事事件、刑事事件を迅速で、簡易に処理する裁判所のことである。


裁判所の構内には、既に花びらの散った桜が1本生えている。

無機質な花崗岩を打ち砕きながら360年もの間、静かに生命の秩序を宿し、生き続けてきた石割桜。

その存在は、『何度でも散って、何度でも咲けば良い』と、そう厳かに語り掛けているように、妙子には思えた。




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