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その夜、元同僚の水野貴義から電話があった。
加藤の息子が、親の七光りで、中途入社だが、ニチドーで働いていると言うのだ。
入社名簿から、加藤の現住所が判明した。
その住所は、加藤の言う『N市』という住所ではなかった。
添付されていた携帯電話の画像には、本人が使用していた車も写っていた。
−ナンバーも間違いないよ。
−どうもありがとうございます。
個人情報保護法は、基本的に、個人情報取扱事業者を規制の対象としている。
だから、事業者でない個人が、個人情報を他人に漏らしたとしても、個人情報保護法上は、罪になることはない。
しかし、水野はニチドーの人間だ。
在職中なので、事実は証言するが、氏名は伏せて欲しいということであった。
妙子は、『私は、勝つまで諦めません』という内容のハガキを、加藤に出した。




