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詩の箱

部屋に夜を

作者: 眞木 雅

せっかくの朝日

昨夜寝てないなら

きっとこの暖かさ

頭痛の種だろう


世界中の誰にも内緒で

これからこの部屋だけ

夜をやり直そう

顔を洗っておいで


小さな声で話そう

随分泣いたね


遠くの方まで噂話

きっとほとんど嘘だろうけど

こちらにも届いたよ

あることないこと聞かされて

面白くなかった


起こってもないこと知ってるなんて

君たちは物知りだねって言ってやったさ

それもとびきり良い声でね


いいやいいんだ

奴らにゃ皮肉が分からない

君も少しやり返せばいい


ミルクは甘いのがいいかい

それともそのまま温めて

チョコをひとかけ食べるかい


どんな一日でも

穏やかに終わらせるのがいいよ


泣いたまま眠っては駄目だ

お腹を空かせたままでも駄目だ

明るい時辛かったこと

忘れるぐらいわがままでいい


どんな一日でも

大切に抱きしめるのがいいよ

話の種になったじゃないか


なるだけ小さく笑ったら

今ここから夜を始めよう

朝までおやすみ

いい夢を


もうひと眠り

疲れた君へ


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― 新着の感想 ―
[良い点] 不思議なんですが、夜行列車に乗り込む場面が浮かびました。 私特有なのでしょうが、ノスタルジックなことや、自分を励まし、慰めることに共感すると、必ず夜行列車に乗り込むのです。 おかしいですね…
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