紫陽花色
寂しさと寂しさを重ねた日々の
すりガラス越しに
淡く滲んだ
紫陽花色のグラデーション
消え入りそうに
儚げな今日の空と同じ色
今もまだ光る涙色
鮮やかな思い出はいつもきれいな水で薄めてやり過ごした
一人では生きていけなくて
また誰かを求めていく
優しさは残酷だ
時が過ぎるほどに
胸を刺す
何度も何度も心ごと
象るようにえぐられる
冷たい雨が降っていて
傘もささずに
立ち尽くしていた
叶うなら
あなたの上には温かな恵みの雨が降るように
トンネルの向こうに消えていく
靴音は遠くなる
いつか見た夢の中
薄紫の花の色
ありがとうございましたo(^-^)o




